最近訪問した店 短評編 23

日経平均も1万円台を終値で回復したようで、景気もそろそろ底を打ち、上昇に転ずると言われています。
でも実経済は本当にそうなっているのでしょうか。夏の賞与も大幅ダウンの会社が多い中、生産大幅減で在庫を減らして調整しただけで最悪時より少し増やすことが出来ている程度の現状。
車も台数が最悪時より増えたと言っても、儲け筋の高額車は相変わらずさっぱりのようですから、他の業界も含めて個人や企業ともまだまだ厳しい現実が続くのではないかと思います。1?2年前のレベルに戻ることはもうないかもしれません。
その割に大きな企業になるほど緊迫感がないのが不思議。給料増えずボーナスが減っても、職を失うことはないとの安堵感があるからなのでしょうか。
さて3店です。
鮨 嘉瑞
信奉している上野毛「あら輝」の主人、荒木氏の誘いにのって年末には居抜きで「あら輝」後へ移転する聞き、その前に訪問した大阪の人気鮨屋。なかなか予約が取れませんでした。
8品ほどのツマミの後、握りが12ヶほど。煮切りが強く、酢飯はしょっぱいだけ、そして旨みを感じるタネが少ないなど、これで東京へ出て行けるのかと人ごとながら心配になってしまいました。
荒木氏は彼の握りを大阪のこの店で食べたことがあるのだろうか。冷静な判断をするならば、東京へ出てこいとは誘えなかったと私は考えます。
祇園 にしかわ
独立して初訪問。赤い服の関谷江里さんお気に入りの店であります。
お椀の出汁はカツオが強くファーストアタックを狙ったパフォーマンスタイプ。
造りを含めてほとんどの料理で質、調理と傑出した皿に出会えなかったのが残念。出身の「ささき」の影響か、真の京料理というより創作料理に近いかも。
主人も女将も性格は悪くなく頑張っているだけに、今後の発展を期待します。
祇園 末友
移転してCPが落ちたとの評判がたったからか、「にしかわ」ほど盛況ではないと漏れ聞きました。
今回は昼の5000円コース。
インフルエンザ騒動で慌ただしく料理の詳細の記憶がないのですが、この内容なら5000円はお買い得だったかなと。
再度夜に訪問してから結論を出すことにします。