最近訪問した店 短評編 2010-9

拡大を急ぎすぎて、人材の育成が追いつかなかった

豊田社長はじめトヨタ社内からTVのコメンテーターまで、今回のトヨタ問題では、これが主因であるとのコンセプトが形成されつつあるようです。豊田社長は個人的に「責任」があるとの発言をしていますが、私は納得できません。

拡大は外部からの圧力などで勝手になったものではなく、トヨタ自身が自ら「拡大」を仕掛けたものです。トヨタ車が欲しいというニーズは拡大していたかもしれませんが、それだけでトヨタの生産が「拡大」するものではありません。
世界各地での「増産」は、トヨタの判断、はっきり言えばトヨタの当時の社長はじめ首脳陣の「判断」で決定されたはずだからです。リコールを判断する権限が日本にしかないトヨタ体質で、世界的な増産の決定が当時の豊田氏の権限内であるはずがない。しかも増産体制は数年で完成するものでもありません。

奥田氏など歴代の社長連中の判断(人材育成よりも拡大を優先)が誤っていたとしか考えられないのですが、彼らの具体的な名を挙げて責任を追及するマスコミやコメンテーターを見かけません。
世にはスケープゴートという言葉もあります。以前のブログでも書きましたが、ここは直近の社長連への責任追及が、更なるアメリカの追及の手を緩ます1つの手ではないか。
現役の社長の責任を表明するより、一丁上がりの元社長たちを糾弾する方が、トヨタにとって傷が浅くなると考えます。

さて3店です。

有季銚
宅配ピザ「ピザーラ」のフォーシーズ社が運営する高額和食店。廉価店経営者が果たして高額店の運営が出来るのか。
恵比寿の「ジョエル・ロブション」を例に出すまでもなく、結論は出てしまっているのではないか。詳しくは今週水曜発売の日刊ゲンダイのコラムか、週末の「店評価ブログ」をお読み下さい。

水炊き 長野
博多では有名店だそうです。テーブル席もいくつかありましたが、小上がりが主体で食べ辛い繁盛店であります。
華味鳥(地鶏とブロイラーの中間 銘柄鳥?)を使用とのこと。価格を考えると(結構安い)、文句は言えないでしょう。

斗々屋
大阪のミシュラン2つ星和食。小上がりもありますが、8席のカウンターが主体。このキャパで主人を含めて料理人が4名と多いのに驚きました。
お任せコースなのですが、最後のメインは牛や鴨など数種の中から選択できます。しかも結構ポーションが大きい。
日本酒にも拘っているようで(ワインもあります)、結構飲んで2万円チョイ。大阪風の味付けの料理ですが、CP含めて悪くはありません。女将はじめ対応も良いのですが、喫煙可が残念。
あの「本湖月」よりはるかに真っ当な店だと思います。