最近訪問した店 短評編 2010-19

友里がアンチからたまに言われるのが「味音痴」。自分には甘いからか本人の自覚はないのですが、他人のことはよくわかると言いますか、味音痴な料理評論家やヨイショライター、放送作家は確かに多いと思います。自分の事を言っているのではないかと批判を浴びそうですが、しかしその事実を認める、自覚症状のある人は皆無と言っても過言ではないでしょう。
味音痴が一般読者を間違って誘導しても(現状はそればかり)、無駄な時間とお金を浪費する外食好きが増えるだけで、世にそうは影響がないかもしれませんが、「政治音痴」な政治屋が立派に生息しているとは知らなかった。

今朝のフジテレビ「時事放談」では、民主党と自民党の好々爺と言われている渡部恒三氏と塩川正十郎氏が鳩山首相に対してかなり厳しい批判をしていました。

大臣を経験せず総理大臣になったのは日本で初めて。荷が重すぎる。
政治音痴で政治家にはまったく向いていない。お金で地位を得てきただけ。
サラリーマンか学者ならすごい人になっただろう。

政治音痴でも首相になれると言うことは、国会議員だったらやりようによっては猿でもなれると言うことでしょうか。学者の世界はわかりませんが、「根回し」と「勉強」が不得意なら、人が良くて正直でもサラリーマンでさえ出世は無理だと私は考えます。
まあ、鳩山首相は

?あれなら俺(私)の方がマシだ。俺(私)でも総理大臣が出来る。

と国民に夢を与えてくれました。ある意味、歴史に名を残す人になれたのが唯一の救いでありましょう。

さて3店です。?

ビストロ マルサンヌ
神田の小さなビストロ。冷前菜、温前菜、そしてメインと料理のラインナップは豊富。私的にはシュークルートがなかったのが残念なことと、どの料理も深みがなく同じようなトーンだったのは業務用の力を借りているからか?
価格の安いワインも豊富でホールは空いていますので、急にビストロ系が食べたくなった時は使えそうです。

初音鮨
1年ぶりの訪問。ここまで酢飯が黒かったかとあらためて驚きました。つけ込みのタネが多くしかも味が濃いので、質がわかりにくい。というかタネの旨みを殺しすぎていないか。
日本一のウニだと自慢された紫ウニと馬糞ウニ。しかし主人はなんとこの2種を混ぜ合わせて握ってきました。これじゃ、個別のウニの味(質)がわからないではないか。
酢飯だけではなく考え方自体がまさに「唯我独尊」。蒲田の地元客主体には通用するのでしょうか。

吉鮨
広島の知る人ぞ知る高額鮨屋。新津氏の弟子だったとのネット情報がありました。後に新津氏本人に確認しましたが、普通の店の形態ではないですが弟子であることに間違いはないようです。
話し好きで人は良さそうなのですが、神経質な主人なのか店内はカメラどころかメモも禁止。
トリュフ塩だ、ローリエだ、唐墨だ、と強い味付けを試みる「加工寿司」。支払い額は噂通り3万円台半ばと超高額を確認しました。他に客がほとんど居なかったのは、当たり前ではないでしょうか。