新年はじめての短評編です。2009年になって間もないので、タイトルを変更しました。しばらくは昨年末の訪問店になると思います。
トルナヴェント
カナダから一時帰国していた知人と久々の訪問。来る度に新しい料理が増えていてオーダーに悩んでしまいます。
知人が頼んだ白トリュフ、この時期(12月)にしては香りもよく質の良さを感じました。直前に「ロオジエ」で食べていたのでパスしましたが、頼めばよかったと後悔。
前菜、パスタ、メインとマダムと相談して食べた物はいずれも満足するものでありました。
これからもこの営業方針で頑張っていただきたいものです。
初音鮨
蒲田のミシュラン2つ星鮨屋。初めての訪問です。
わかりにくい店構えですが、道まで漏れてくる「酢」の臭いで行きすぎないですみました。
主人曰く、ミシュラン調査員はもう1年近く来ていないはずだとのこと。紹介文に「ぶりしゃぶ」がありますが、訳あってもう一品ものは出さず握りだけにしてかなりの時間が経つというのです。
少なくても2008年1月以降は来ていないとの話でした。
2月に「天青」の星獲得、4月には3つ星店に掲載確認、と2008年前半で星付けを決めてしまっている店が多いのですから、ミシュランとしては当たり前のことなのでしょう。
現時点アマゾンでかろうじて「レストランガイド」部門で1位を保っていますが順位は3000番台。
27万部刷ってしまってのこの体たらくですが、何十万部が売れ残っているのか、ぜひミシュランには開陳してもらいたいものです。
安吉 博多
博多がこれほど鮨の盛んな地だとは知りませんでした。和食(フグ含む)に次いで寿司屋がかなり多いんですね。
場所はちょっと離れますが、「小倉寿司」(煮切りをひかず塩と柚子だけの握りだとか)というジャンルまであるそうです。
さてこの「安吉」、主人は予想したより若い。
白子蒸し、ブリヅケ、フグの昆布〆、赤ムツの付け焼き、生カラスミなどツマミの種類が多い(10種以上)だけでなくどれも美味しい。個人的には「すし匠」系よりツマミのレベルは高いと感じます。普段鮨屋で出会わないタネも多く面白かった。
握りは小振りで煮切りはやや強めながら、タネによって米酢、赤酢の酢飯をつかう握りはほとんどが○。
また仕事で訪れたら訪問したくなる鮨屋でありました。