最近訪問した店 短評編 14

昨晩六本木ヒルズのけやき坂を歩いたのですが、不景気だからかヒルズ自体が賞味期限切れだからか人通りが少なかった。
そして閉店している店がいくつかあるのに驚いたのです。
まずは「クリスチャン ラクロワ」。私には興味のないブランドですが、以前から客が入っていたところを見たことがなかった。
そして「ハロッズ」です。「ハロッズ」は通りに面していないので元々不利な立地でありました。しかも「日本料理 小山」(青柳グループ)が夜逃げ同然に撤退した場所ですから、縁起が良いところでもありませんでした。「小山」の後に入ること自体が無謀だったと私は考えます。
六本木ヒルズオープン当初から、このような再開発ビルへ出店する意味はないとの発言を私は繰り返しておりましたが、未だに引っかかる飲食店やブランドがあるのが不思議であります。
森ビル、三井不動産などが推し進めてきた再開発、「貴方の店が選ばれました」みたいなプライドをくすぐる甘い言葉の勧誘に引っかかっては大変なことになるのは歴史が証明しています。
再開発ビルの飲食店に高額店は不要です。わざわざ客が来るはずがない。オフィスに勤務する人たち向けの廉価な店が限界です。
さて3店です。
四川
都ホテル(旧名)にある人気店。一般的ではない四川料理でも客が多いと言うことは、中国料理はホテル出店が必須と言うことでしょうか。銀座の高額中国料理店が軒並み苦戦しているのが不思議であります。
以前より緩い味付けになりましたが、ホテルの中国料理としてはまずまずの店です。
鮨 さいとう
久々の訪問。同じ仕入れと言われていますが、「かねさか」とこれほど食後感が違うのは何故なのか。単に技量が違うだけなのか。不思議です。勿論「かねさか」より「さいとう」が良いという意味です。
九絵家
大阪のクエ専門店です。その筋では結構有名だそうですが、初訪問でした。
クエの刺身、何とも言えない脂の乗りが面白かった。鍋もしゃぶしゃぶのようにしてクエを食べましたが、他店で食べるより確かに美味しい。
でもこの店の最大の特徴はクエではなく、主人のオヤジギギャグではないでしょうか。毎回言うという定番ギャグなど、ネタをばらすと面白みが半減しますので書きませんが、最初から最後まで駄洒落連発で結構疲れました。