以前ちょっと触れたあの多店舗展開会社の経営、やはりかなり苦しいそうです。イタリアンにとどまらずフレンチなど欧州料理から中国料理、和食などジャンルを広げ過ぎたのが原因か、店舗数が多すぎるからか、所詮素人経営だったからか、マスヒロさんがミシュラン東京版での星付き予想をしている店をいくつか擁している会社だけに今後も目が離せません。ある店舗はオープンから赤字だそうで、売却先を探していると聞きました。
屏風は閉めても広げ過ぎても倒れるということでしょう。
さて今日の3店ですが、前回と同じく2店はランチでのコメントです。最近友里もランチが多くなってきたじゃないか、山本益博氏と同じで経費削減か、と言われそうですが、昼夜訪問して最終的に評価したいとの思いからの途中経過と考えていただければ幸いです。「串の坊」はもう夜の再訪はないと思いますけど。
田吾作寿司
やく1年ぶりの訪問。友里の言うあの「奇怪な」創作寿司を食べてみたいとの知人のお供であります。
アスクユーのレビューでも、あるレビュアーが疑問を呈していた「酢飯」。やはり私も「変」だと再確認しました。練馬の地でオープンした当初、あまり集客が芳しくなくて考えたのがインパクトあるタネを一緒に握る(巻く)創作寿司だったそうです。
ある鮨屋の主人(JCお気に入り)に、「アンキモと奈良漬を一緒に巻く、海鼠腸とホッキとアオヤギを一緒に巻く」と話したら、目が点になってしまいました。味の強いタネを一緒に使うという発想は、普通の鮨屋では思いつかないのでしょう。今回も私には疑問の巻物でありました。
カツオをはじめ他のタネ質もきわめて普通の街場店に近く、アスクユーでの高評価がまったく理解できません。
ル レモア
ランス・ヤナギダテの3店目。新丸ビルの比較的小さな、ビストロ的なお店です。今回は「東京カレンダー」など雑誌で紹介されていた2皿を昼に食べました。
ニース風サラダ
なぜだかSTAUBの鍋の中に入っています。ツナ、ゆで卵、オリーブ、、アンチョビ、トマト、ジャガイモんどが入っていますが、どうってことない味で量が少ない。写真ではもっとポーション大きく見えたのですけど。
鶏とキノコのソテーとジャガイモ グランメール風
同じくSTAUBの鍋を使った蒸し煮。ハーブと塩がかなり強い訳は、肉質の低さを補うためか。まったく鶏の旨みを感じません。美味しくない。もう少し鶏の質を上げていただきたいものです。
パンは硬くて噛み切れず、これで昼に3200円は高すぎるというもの。ランチで10%のサービス料請求も納得できません。
串の坊 六本木ヒルズ
オープン当初はこの店も行列でした。対面の「サルヴァトーレ」もかなりの行列でしたが、今は土日でもこの両店、簡単に入れます。
1500円 串8本、2300円 10本、3100円 12本とランチとしてはかなり高め。いずれも野菜スティックと塩昆布茶漬けかご飯と赤だしがついています。
どこの「串の坊」でも味わえる串揚げ。わざわざ六本木ヒルズまで食べに行くものではありません。レンコンの用意がなかったのですが、セントラルキッチンから間に合わなかったのでしょう。
ヒルズに勤めている人が帰りに立ち寄る程度の店でありました。