最近めっきりフレンチを食べる機会がなくなりました。でも歳で重く感じるようになったとかの理由ではなく、単に
ヨサゲな店が見当たらない
石を投げれば(時代遅れの)ソースなし&低温調理といった料理は壊滅に向かっておりますが、肝心のソースあり&アンチ低温調理の店で再訪を繰り返したいと思う店が少なくなってきたのであります。
「絶品レストラン」(鉄人社)で超オススメとした白金のルカンケも、常連以外はコース限定になってしまったとか。ビストロ系で最近のオススメ店があるでしょうか。ご教授いただければ有り難いです。
客側の資質の問題や経営的な観点からアラカルトよりコースオンリーを選択するのはある意味仕方がないのですが、真の外食好きには残念な傾向になってしまっております。
鮨では特にお任せにすべしと強調していた、今や店側の代弁者に成り下がった山本益博氏の罪は重いと考えます。
さて本日の実名店は「ロオジエ」であります。
相変わらず平日でも満席になっておりましたが、キャンセルが結構多いからか数週間先でも予約が入ることがあると漏れ聞きますから、以前の様な過熱感がなくなっているのかもしれません。
この日頼んだ料理は勿論アラカルト注文。
グランメゾンはアラカルト対応しているところが一番のウリだと思っておりましたが、最近はマスヒロさんがヨイショを連発していた「エスキス」のようにコースオンリーの店も出てきていますのでメリットが薄れてきたかもしれません。
まずはアミューズ。
イメージ的には再オープンの昨秋から変わっていない、よく言えば定番、はっきりいうと変わり映えしないものであります。
この日頼んだ前菜は蛙料理。
見た目(盛り付け)は頑張っているなと感心。
メインは2名用のフランス産仔牛のロースト。
残念ながら味わいはオージーやニュージーのような淡泊さでして、わざわざフランス産に拘る必要はないかなと。盛り付けを見る限りシェフの意図するものがこの淡泊さなのかもしれませんけど。
でも友里の嗜好ではっきり言わせていただくと、フランス産を提供するならその特徴ある牛なり仔羊などを仕入れた方が良いのではないかと考えます。