本日(現地時刻)は南イタリアからアメリカへの移動のため経由地に一泊します。
目的地はアメリカといっても地方都市なので、南イタリアから3回乗り継がなければ到着できない。若い頃なら強行できましたが、この歳では疲れが残りそうなので大事をとっての決断であります。
とここまでは用意していた原稿なのですが、ローマの空港で朝から何かトラブルがあったようでフライトが大遅延。5時間以上遅れてやっとホテルにたどり着きました。
さて本日の実名店は海外ではなく5月に行った東京は白金のイタリアン
ロマンティコ
であります。
ネットで愛想の悪い主人との予備知識をもって訪問しましたが、その主人の対応は予想以上のものでありました。
1名遅れたのはこちらの問題でしたが、全員が揃うまで前菜さえもオーダーを受け付けないのです。しかも前菜、パスタ、メインと最初に全部決めなければならない。
いくら主人一人の店だといっても
他の客は1組のみ(2名)
融通が利かないというかまったく使い勝手の悪い店であります。我々はビールやワインのみで遅れた連れを20分ほど待つはめになったのであります。
おそらくこの店主なら、事前通達したとしても、乙武さんの予約は受け付けないのではないでしょうか。(店は狭い階段使う2階)
では食べたものをササッと短評で。
カツオのマリナード。アスパラソバージュ付きで味は濃いめ。わかりやすい味でした。
活穴子のフリット。モッツァレラと甘めのトマト付き。
バジルソース(ペースト)と穴子は悪くはなかったけど、モッツァレラは固くてフレッシュさなし。
トリッパ。これも可もなく不可もなし。
アマトリチャーナ(ピチ)。これまたよく言えば万人ウケ、はっきり言うと特徴なし。
ゴルゴンゾーラのニョッキ。これは頼まなくて良かったかも。
オッソブーコ。ボリュームはあったけど(シェアできる)4500円は高すぎではないか。
可もなく不可もなし。
イベリコロースのボッリートのパン粉揚げ(4800円)。
ボリート(煮込み)と揚げの併記で何かと思ったら、煮込んだ肉を更に揚げたものでした。
大阪人にはウケる(味濃い)一品であります。これはそれなりに面白かった。
総論を言わせていただくと、郷土色を感じない和風(自己流)イタリアンではないかと。
この雰囲気(愛想悪い)やこの手の調理が好きな人は好きなんでしょうが、一般ウケせず、さりとてディープさ(本場嗜好)を求める客にも難しいイタリアンであると考えます。