5/18のブログで「噛みつかれた」と取り上げたあるワインバー店主のブログ。ノンヴィンシャンパーニュの値付けでその店のワインに対する経営姿勢を判断すべきとの友里の主張に対し
今時 ノン・ヴィンテージ・シャンパンの値段でって…イタ過ぎる。
と書かれたことに対して反論したのですが、19日の店主ブログは
すわ全面戦争か
と思ってしまう挑戦的なタイトルでありました。
ノン・ヴィンテージでも高価なものもたくさんある時代ですけどね。
しかし肝心のブログでは応戦を封じたようでほとんど噛みつきはなし。これでは
羊頭狗肉
ではないか。ガッカリしました。
http://ameblo.jp/la-nuit-blanche/entry-11254888298.html
いくつか彼の過去ブログを読んでの判断ですが、なぜかサロン化した雰囲気の中、媚びへつらう客から「・・・・センセイ」と煽てられてしまった熱くなりやすい店主と読みました。いまでもこんな店、店主が存在するんですね。
昔からノンヴィンシャンパンでも高価なものはありました。クリュッグのグランキュヴェなどがそうですね。この10年では友里が嫌いなビオ系シャンパンが高騰していましたっけ。
拙著をまともに読んでいただければわかるのですが、私が言っている値付けを判断するべきノンヴィンはそんな高価なものではなく
モエ、クリコ、ランソンなどごく一般のノンヴィン
であります。高いノンヴィンを扱っている店が少ないのですから、そんなものを相手にしても意味ないじゃないですか。
彼のブログのコメント欄ではかなり厳しい書き込み(批判や挑発)が出ています。友里なら慣れきっておりますが、普段客の逆ヨイショというぬるま湯の中にいるだけに、このような書き込みに対し店主は真摯に対応することが出来るのか。
彼の器の大きさを見守りたいと思います。また
ちなみに シュークルートがビストロ料理の定番 とかぬかしてる辛口批評家がいますが シュークルートはブラッスリー料理の定番です。
と店主は断言しておりますが、この根拠は何なのか。
ブラッスリーがアルザス料理を出す店と判断し、シュークルートがアルザス唯一の料理だと思っているなら確かにその通りですが、
シュークルートは南仏やロワールにもその土地のものが存在している
のであります。南仏やロワール風のシュークルートもアルザス料理店(ブラッスリー)の定番と言うことなのでしょうか。
さて本日の実名訪問にうつります。
トゥール・ダルジャン
パリの店ではなくニューオータニの店であります。ある雑誌の仕事で超久々に訪問しました。
まず予約で驚いたのはドレスコード。今どき
ネクタイ必須
の店が生き残っていたとは思いませんでした。日本広しとはいえネクタイ着用を強要する店はこの店の他は
交詢社食堂
くらいなものではないか。世は節電で大変だというのにクールビズに真っ向逆らうレストランであります。
そして当日のウエイティングでは更にダメ押しがありました。なんと
ビールを置いていない
慣れないネクタイして蒸し暑いのにこれはいかがなものか。
いくら粗利のあるグラスシャンパンを飲ませたいからといってもちょっとセコ過ぎないか。あのアピシウスでさえかなり前からビールを解禁しているんです。ネクタイ着用とビールなしという営業、友里の経験では
日本でここだけではないか
予想外に客が入っていましたが、ほとんどの客はコースのオーダーでありました。そして女性客の中には
バカでかいケリーはまだしも、トートバッグ(バケツ型)
のようなものを肩からかけている女性もおりました。
いくらネクタイ着用などドレスコードを締め付けても、こんな客の侵入を許すところは脇が甘いとしか思えません。
肝心の鴨料理は以前より良くなったカモ。(笑
2皿目のグリルは食べきれませんでしたが、一皿目は完食できました。
久々にワインリストを見て値付けの高さにビックリ。
ノンヴィンのクリコがなんと14,700円
でありました。仕入れ値から粗利を1万円以上抜いているのではないか。
件のワインバー店主にはぜひこのトゥール・ダルジャンへ行ってもらいたいものです。