日本の原発は2形式あるが、なぜ安全性の比較をしないのか

長かったGWも終わり今日から本業がスタートします。暇だ、暇だと映画三昧の9連休でしたが、いざ会社へ行かなければならないとなると、暇な方が良かったと思うのは怠け癖がついてしまったからでしょうか。会社への行き方も憶つかず、しばらくはリハビリが必要なようです。

さて夏のピークまでもう時間がない電力事情。原発を何としても再稼働させるために

突発の停電

という禁じ手を電力会社や政府は仕掛けてくるのでしょうか。
昨年のような計画停電の話が出てきておりますが、再稼働も計画停電も反対の声がやまないと、世論を一変させるこの禁じ手が使われるような予感がするのです。
大阪維新の会(実際は橋下市長)も叩きつぶすことが出来るだけに、「突発停電」は一石二鳥であると考えます。

友里は原発再稼働推進派ではないのですが、この禁じ手を避けるための策として、たとえばピークとなる7月と8月の2ヶ月だけ50Hzと60Hzの両方で一番安全と思われる原発を再稼働するという手はいかがなものでしょうか。
両Hz間の周波数変換電力量には限界があるようですが、同じ周波数ではやりくりが簡単ではないか。2ヶ月限定とすると、年がら年中稼働するよりリスクは1/6に減るからであります。

ただし原発を2ヶ月ですぐ停止できるものなのか。少なくとも蒸気タービンは大丈夫だと思うのですが、肝心の原子炉はどうなのかと考えた時、私は大きな問題に遅まきながら気がついたのであります。それが掲題にある

2種の原発方式

であります。
日本の原発はPWR(加圧水型)とBWR(沸騰水型)の2つに分かれます。昨年大きな事故を起こした福島第一はBWR。今TVによく出てくる大飯原発はPWRであります。原子炉建屋の形がまったく違うことをご確認下さい。
PWRのメーカーは三菱グループでベースはウエスティング・ハウス。BWRは日立&東芝が担当しベースはGEであります。

何が違うかといいますと、タービンを廻す蒸気の発生方法が根本的に違うんですね。
PWRは原子力潜水艦にも採用されている型式。簡単に説明しますと、核分裂エネルギーで一次冷却水を加熱し、その加熱水を蒸気発生器で非接触に熱交換させ二次冷却水を蒸気にし、それでタービンを廻す。蒸気タービンへくる蒸気は理論的に放射能を含んでおりません。

BWRはその名の通り、核分裂エネルギーで直接冷却水を沸騰させ蒸気にし、直接その蒸気でタービンを廻すものです。ですからタービンなどを通る蒸気は放射能を含んでおります。

友里の記憶では、原潜にBWRの採用実績はないはず。その理由は何なのか。ウイキによりますと

これは潜水艦が海洋状態や気象、艦の機動によって船体が揺れたり傾いたりする時に、沸騰水型では冷却水が炉心を十分に冷やせない事態が懸念されるためである。

このウイキの書き込み、多分大震災前のものではないでしょうか。今考えればかなり過激な内容であります。あの福島の大事故は、津波が直接原因といわれておりますが、元は揺れ(地震)であるからであります。

元経産省の古賀茂明さんはじめ今のところTVのコメンテーターの多くは原発の安全性に関してクリアになっていないと発言しております。でも彼らは

BWRとPWRそれぞれの安全性

に関してまったく取り上げておりません。
十把一絡げのコメンテーターならまだしも、経産省出身の古賀さんが日本の原発が2形式あることを知らないなんてことはないはず。日頃、電力会社や政府に対し辛口コメントを連発している古賀さんが、なぜ

BWRとPWRの地震や津波に対する安全性の違い

について言及しないのか友里は不思議に思うのであります。

ちなみに簡単に言えばPWRは北電と関電以西に採用され、BWRはそれ以外の電力会社に採用されているシステム。
友里の記憶では、電力会社は2種のシステムを持っていないはず。つまり電力会社はBWRかPWRのどちらかしか採用していないのです。つまりこの2システムをシビアに安全比較してしまったら

安全性が低いとされたシステムを持つ電力会社が大変なことになる

のであります。勿論、製造メーカーも大変なことになるでしょう。再稼働の道は更に厳しくなるはずです。

古賀さんが本当に原発問題に対して私欲を捨てて取り組んでいるのでしたら

BWRとPWRの安全比較も必要だ

と主張するべきと友里は考えます。