新車が買いにくくなってしまった

今朝の新聞に1月の国内新車販売台数(軽自動車を除く)が載っておりました。
予想したとおり、リーマンショック後の11月、12月より1月の下落率(前年同月比)は上回るものでありました。今年になっても更なる生産調整、人員削減、工場閉鎖を発表するメーカーが続出している理由が証明されたわけです。
トヨタは2割以上、日産やホンダが3割超の下落率でも驚くのに、三菱が50%以上の下落とは驚きを通り越して悲惨としか言いようがありません。
新車が売れないということは、言い換えればみんなが「新車を買わない」ということ。この先「新車購買中止」、「脱自家用車社会」がトレンドになりはしないかとの恐れも出てきました。完全に自動車に対する潮目が変わってしまったと言えるでしょう。
都内だけではなく交通機関の発達している地方都市では、一般人は車を所有するより都度タクシーを利用する方が効率的で経済的であるとの意見もよく聞きます。
初期購入費、各種税金、ガソリン代、駐車場代、メンテナンス費などの総計を使用年数で割った額は、普通の生活をする人がタクシー利用に切り替えた額よりはるかに多いというのです。
旅行やスキーへの車利用も、瞬間的には安く感じますが総費用を考えると、電車を利用した方が楽で経済的でしょう。
かくいう私も自動車にはたまに乗っております。車検を3回受けたはずですから、もう8年になりますか。
昨年はそろそろ買い換えようかなと思っていたのですが、最近は躊躇するようになりました。
先日も久しぶりに高速を運転したのですが、エンジンは絶好調。まだまだ高速運転や長距離運転に何の問題もないのです。
この時期新車を買ったところを他人に見られると、「この不景気に呑気なものだ」、「こんな大変な時期に儲けているとはけしからん」といった不合理な批判の目を向けられる恐れもあります。(決して儲かっておりません)
もう飽きた、古くなった、という理由だけでは世間の目が気になって新車を買えない状況になっているような気がします。
新車販売の負のスパイラルであります。新車販売の不振はそう簡単には終わらないと考えます。