政府紙幣は輸出メーカーへの救済策か

口先だけの参議院議員などが急に声高に叫びだした政府紙幣の配布問題。日銀券とは違うオモチャ券みたいなものをバンバン刷ってばらまく案ですが、スーパーインフレと自国通貨の価値減を招くのは歴史が証明しております。急場凌ぎの策で国益を侵していいのでしょうか。
政府通貨によって購買意欲が増大する以上に、円安に振れることは間違いありません。トヨタやソニーといった輸出企業が泣いて喜ぶ提案に私は何か裏を感じてしまうのです。
今の為替レートで盛んに「円高」が強調されていますが、昨年までが「円安」で現在が「実力通りの為替」という見方も出来ます。
たまたま過度な円安の助けを借りて輸出企業が最高益を上げていたとも言えるわけです。
トヨタやソニーの経営者は「円高」を嘆いておりますが、今までがフロックであったとは考えないのでしょうか。実力以上の成績に舞い上がって屏風を広げすぎた結果の赤字決算ではないかと私は考えます。
自国通貨安が本当の意味で国益になったのかどうか。国民は自国通貨安を望んで良いのでしょうか。本来は自国通貨を高めるのが国益につながると考え国の舵取りをするべきと考えます。