庄内弾丸ツアー

福島第一1号機の燃料棒が溶け落ちて底におちてしまったメルトダウン。これによって燃料棒(正確には溶けてしまっているので棒ではなく塊)の取り出しが更に困難になってしまいました。おそらく1年や2年といった単位では無理。廃炉どころか燃料の取り出しだけで5年単位の長期戦になってしまうと考えます。
何年にもわたって

毎時何トンの水を注入し続けている
何千トンの汚染水が又見つかった
魚や野菜から基準値を超える放射性物質がまたまた検出された
燃料棒が相変わらず取り出せない

とまったく原発事故が収束しない報道が続く中、新規の原発建設工事を進められると思うでしょうか。停止した原発の再起動を地元が了解し定検がどんどん履行されると思うでしょうか。諸外国がレベル7の大事故を引き起こした日本からの原発輸入方針を継続し日本メーカーは機器を輸出できるでしょうか。
原発事業で利益をたたき出して原発事業への特化を目論んだ企業トップには、今後更に冷静な判断が必要でありましょう。

さて先週末に、滞在わずか15時間あまり(空港着から空港出発まで)という庄内弾丸ツアーを敢行してきました。この弾丸ツアーの目的はご存じですよね。今年の店訪問の第一目標である

山形のカリスマイタリアン アルケッチャーノ

の訪問であります。
今まで友里は店の訪問時期を明確に記したことはほとんどなかった。まして訪問翌日という速攻で開示することなどあり得ないこと。この快挙?の理由は簡単でして

もう二度と訪問することはない、いや訪問しない

と決めたからであります。
3つ星レストランではないですが、「アルケッチャーノ」を訪問するだけの目的だった弾丸ツアー。飛行機代、タクシー代などその他交通費、ホテル宿泊費、そして肝心の食事代を合算するとなんと

一人分で10万円弱

と超破格の出費額。それでも費用対効果が良ければ何の問題もないのですが、あまりに食後感が悪かった。詳しくは後に店評価などで書くつもりですが、

切り身に塩とオイルをちょっと掛けただけの自称カルパッチョ
素人レベルと見紛うツメの緩過ぎる牛頬肉の煮込み
ウルイとカタクリがわずか1片の緩いバーニャカウダ
臭みが目立つ自家製生ハムと月山ダケのフリット
セロリや蚕豆を練り込んだだけの味のしない自家製リコッタチーズ

など冗談ではないかと思える調理の連続でありました。
なにより重視されているという野菜が

間引いたメロン(メロン子と言うそうです)や綿棒のようなアスパラ(アスパラソバージュより細い山アスパラとか)、干からびた葉もの

とまったく野菜の旨みを感じないもの。とても流通している(商取引される)野菜とは思えなかった。行きのタクシーの運転手さんが

裏庭でとってきたものをポンと出すだけのようなもので、市内(鶴岡市)は別にして市外(山形県人)の人は行きませんよ

と言っていた理由がわかりました。
シンプルな調理と言えばそれまでですが、無調理に近い料理ですから、畑がある家の人は行く必要がないのでしょう。そして何よりも問題なのがシンプルなだけではなく

塩が緩すぎる

ということです。ワイン飲みにはとても耐えられない健康食品でありました。イタリアでの修業歴がない奥田シェフは

イタリアンではなく奥田料理だ

と自信満々のようですが、どこかの仕掛け人が木に登らせてしまっただけの

「草喰なかひがし」の摘み草料理に匹敵する原価率の低い田舎自己流料理

であると私は考えます。地産地消を謳いながら、唯一美味しく感じたのが岩牡蠣に乗っていたパール柑。

何と熊本産

とのことでズッこけました。
店は満席(イルケッチャーノは覗いていないのでわかりません)でありましたが、読者の皆さんの中で訪問された方がいらっしゃいましたら、友里掲示板でご意見をいただきたいと思います。

とはいえせっかく行った庄内空港。空港のお土産物屋で、「あら輝」が絶賛していた庄内米「つや姫」と奥田シェフ監修の

冷凍パスタ

を購入してしまいました。最後に写真を2枚貼りつけます。

冷凍パスタ宣伝吊るし

購入した冷凍パスタ