蒸し鰻、もとい関東式の鰻を滅多に食べなくなった友里。カロリーが高く、夜の食事として鰻屋は物足りない(料理の種類だけではなく和食としての技術も)からでありますが、昨日の土用の丑の日、ブログネタのため無理して昼に「鰻重」を食べてしまいました。
1年で一番の稼ぎ時で混雑が予想されますから、この暑い中行列に並んでまで食べる代物ではないと「野田岩」を最初から断念。
訪問日を明かしておりますから具体店名を書くわけにはいかないのですが、昔100万円ワインディナーへの参加をTVで取り上げられた主人の店を選びました。なぜここを選んだかと言いますと、いつ見ても盛況さを感じないからであります。
「土用の丑」当日の昼過ぎ、予想通り店内は半分ほどの客入りで飛び込みでも直ぐ着席できたのです。
3000円の鰻重を待つこと40分ほど。蒸しに30分以上かけ、タレの付け焼きの時間は数分と正に「蒲焼き」ならぬ「蒲蒸し」の鰻、タダ柔らかいだけで食感含め旨みなど魚らしさを全く感じませんでした。目を瞑って食べたら、何を食べているかわからないのではないか。風味もあったものではありません。
しかし3000円とは「鰻重」なるものは高い料理であります。30分は蒸していたので「ガス代」が乗っているからでしょうか。
この稼ぎ時でも客入りが半分の店が都心で何年も経営を続けられると言うことは、鰻料理は「粗利」がボロイのではないか。
「五代目 野田岩」が毎日満席ということを考えると、相当な利益を上げていると私は推測します。
「ひらまつ」のマダムを習ったのか、若女将(五代目の娘さん)が「シャネラー」として有名なのも頷けるというものです。
関東式の蒸し鰻のどこが美味しいのか。わざわざ太るリスクを負ってまで食べる料理だとは私は思いません。