友里征耶の週間食日記 3

作日のブログで取り上げた「鱧」ネタですが、もっと掲示板で盛り上がるかと期待していたのですが、まったくの不発。
鰻に関しては中国産と国産の違いについてあれほど盛り上がりを見せたのに、多くの店で重要視されている「韓国の鱧」を真っ向否定した京料理店主人の意見、絶好の話題になると思ったのですが残念であります。
鱧は鰻ほど馴染みがない食材なのでしょうか。

それでは3回目の週間食日記であります。

月曜日
夜:赤坂の割烹
私の嫌いな元首相のお気に入りの店。久々の訪問でしたが、若女将がすっかりプロになっていまして、気さくなトークは封印されておりました。以前より客が多いと感じたのは、支払い額が安くなったからでしょうか。冷やしトマト(鴨ミンチ入り)がオススメです。

火曜日
夜:新橋のコース割烹
数ヶ月前に予約していたと書けば、どこの店かおわかりでしょう。この時期にまず訪問して、その帰り際に10月の予約(マツタケ)をとるのがテクニックのようです。

水曜日
夜:近江八幡の料亭
大阪から2時間近くかかったか。JR駅からタクシーで30分弱とあまりに遠すぎです。
支店や出身店の店に美味いものなし、との自説を展開していた友里でしたが、ミシュラン調査員と同じく「料亭」の雰囲気に飲まれたのか、そんなに食後感は悪くありませんでした。少なくとも、吉兆嵐山より料理はまともであります。
帰りは次女(長女は東京の店を仕切っているそうです)の運転する車で駅まで送ってもらいましたが、同行者の一人がたいそう気に入ったのか定期的な再訪を約束しておりました。現状の生活をご破算にして婿養子に入ろうとしているのではないかと心配です。

木曜日
夜:江坂駅近くの和食店
期せずして前日の料亭出身の店が続きました。大阪の和食にしては安くない店ですが、祇園(縄手通り近く)や広尾にある系列店(兄弟弟子?)と違って、まともな関西料理でありました。?

金曜日
夜:青山の3つ星和食
3つ星になって初めての訪問。1万円前後のコースだからか、以前と違って満席です。ミシュランの恩恵をモロに得ていると確認。
プラス2000円でキンキの煮付けがつくコースの他、更に3000円プラスで鮑料理が加わるコースが出来ておりました。
私的には1万3000円の鮑付きコースではなく、キンキの煮付けだけで充分。悪くはない東京和食でありますが、ここが真の3つ星なら、4つ、5つの店が世には沢山でてしまうことでしょう。?

土曜日
夜:西麻布の鮨屋
最近テレ朝通りを歩いていて見つけたお店。つけ場に氷柱があると言えばおわかりでしょうか。
オープンしたばかりのはずですが、結構常連らしき客がいました。ツマミ、握りとも傑出さを感じませんでしたが、付近の高額鮨屋(1階と2階が別の鮨屋)よりは安かったです。

日曜日
夜:白金のフレンチ
色々な料理を今回は試したのですが、カスレ、テット ド コション、鴨、アンドゥイエットなどどれも満足。以前と多少調理法を変更していますが、すべてうまく処理しておりました。相変わらずリエット(タダ)も美味しい。
あまり客が入っていないと聞きますが、この店へ行かずしてどのフレンチへ行くつもりなのか。近所の3つ星より遙かに満足することでしょう。