友里征耶の週間食日記 13

食べ放題に目がないと揶揄されている友里ですが、これほど世間でブームになっているとは知りませんでした。
先日出張の際、神戸の店訪問のついでにショッピングモールのような所を時間つぶしに訪問してビックリ。かなりの数の廉価レストランが入っているのですが、「食べ放題」の店の割合が多いのです。

一番驚いたのが自分で揚げる串揚げ。テーブルに油の入った小さな鍋みたいなものがセットされており、客は串をとってきて自分で揚げて食べるのです。90分という時間制ではありましたが、お代はなんと2625円。プロではないけど数をこなすバイト調理人ならまだしも、ド素人の客が揚げる串揚げが美味しいのか。これなら二度付け禁止の大阪のスタンド串揚げの方がましではないか。

他にもスシ、ピザ、海鮮グリル(この時期はズワイも)など種々雑多な料理の食べ放題が1698円という店もありました。デフレもここまで進んでしまったのか。
悲しいかな週末でありましたがいずれも店も客入りは3割以下。菅首相も取り巻き達と永田町付近で食べまわる前に、このような実態を自分の目で確認して経済対策を打ってもらいたいものです。

店評価ブログに大阪は貝塚の2つ星和食「花?」と大阪のフレンチ「ユニッソン デ クール」をアップしております。?お立ち寄り下さい

さて週間日記に移りましょう。

月曜日
昼:西麻布のトンカツ
夜:内食
無性に揚げ物が食べたくなり、数年ぶりの訪問。最近露出していないので閑古鳥かと思っていたのですが、結構客が入っていました。
ブランド豚にすると3000円、4000円かかってしまうのですが、ここでは一番安い豚(それでも銘柄豚)で充分でしょう。
夜は胃がもたれたので家でおとなしくしておりました。

火曜日
昼:広尾の自称イタリアン
夜:赤坂の自称ビストロ
検診の帰りに前から気になっていたサルシッチャをウリにした店を訪問。ランチのポトフ(確か1200円ほど)はボリュームもあってお得に感じました。
夜は「めしとも」の仕事で新規オープンの店へ。店名はビストロとあるのですが、実際は限りなく鉄板焼きに近いレベル。ビストロ料理好きにはまったく合わない店なので、店名に釣られないようにしてください。

水曜日
昼:新橋の蕎麦屋
夜:赤坂の天麩羅屋
夏に体調を崩してから一日一食(夜だけ)を修正しまして昼も時間があれば食べるようになりました。この日は新橋界隈に店名を変えながら何店も増殖している蕎麦屋へ。可もなく不可もなしの蕎麦でした。
夜は高額天麩羅へ。知人からクオリティが落ちたとの情報を何回も聞いての確認訪問です。確かに往年のキレはなく、ちょっと残念な食後感。客数もカウンター一回転がやっとといった感じで盛況さはありませんでした。

木曜日
昼:恵比寿(代官山近く)のイタリアン
夜:内食
アロマフレスカ系で最近広尾から移転してきた店。人気店とのことでしたが、前日で予約が入りました。5000円のコースで前菜2、パスタとメインにドルチェ。
味的には悪くはなかったですが、修業店と同様パスタを出す無国籍料理といった感じでしょうか。

金曜日
昼:麻布十番のイタリアン
夜:恵比寿のもつ鍋屋
仕事で立ち寄ったついでに思い出して、まだやっているのかと確認で入店。客は私一人でありました。メニューを見たらランチは2800円と3800円のみ。この不景気にこの土地でこの価格設定なら、客が入るはずがありません。
しかし前菜、パスタと意外に悪くはない。ビールが1000円近いなど値付けに問題がありましたが、夜に再訪してみようかなと考えております。
夜はグループでもつ鍋屋へ。久々の再訪でしたが、体がニンニクになってしまうことをのぞいては、満足の一夜でした。

土曜日
昼:西麻布のフレンチ
夜:西麻布の割烹
シェフが替わって味が落ちたと思っていたのですが確認の意味で再訪。ランチでの料理の選択肢は少なくなっております。ただし希望すれば夜の料理を造ってくれるということで、ポルチーニのローストを追加したのですが、味が濃すぎるだけで肝心のポルチーニの風味を感じない。子羊も脂が強すぎでした。夜の確認は当分ないでしょう。
夜はカウンター割烹(コースのみ)へ。当初は良かったのですが、行くたびに食後感が落ちてくるように感じて残念です。

日曜日
昼:カリスマ漁師の鱸尽くし
仕事の合間に潜り込めましたカリスマ漁師の会。はっきり言って、この時期もっと美味しい白身は他店で経験しておりまして、どこが良いのかわかりませんでしたが、当人は気がよい人。取り巻きの日本酒関係者たちに担ぎ上げられてカリスマになったのが良かったのかどうか。長い目でみると結論は変わってくるかもしれません。