前原国交相は自腹で国際線に乗ったことがあるのか?

昨日の前原大臣の発言をTVでみて私は驚きました。要旨を簡単に述べますと、

企業再生支援機構が日本航空支援にかかわる向こう3年以内、必要とあれば日航と全日本空輸の国際線統合も選択肢の1つ。

おいおい前原さん、自腹(可処分所得)で国際線に乗っている客の心理を理解しているのか。顧客離れを防ぐためマイレージ制度の維持を決めたのは周知の通り。しかし、前原さんはなぜ客がマイレージに「固執」するのかをわかっていないのではないか。
航空会社を1つに決めてせっせと国内線に乗り続け、またカードのポイントをマイルに返還する手続きをしている人たち。彼らの目的は、国際線に乗る際のアップグレードや特典航空券(タダ)の権利をとることが主体であると考えます。日航系列のホテルでの飲食や宿泊を主目的としている人はヘビーなユーザーでは皆無ではないでしょうか。

国際線を統合するとなると、JALが国際線から撤退しANA1本にすると言うことでしょう。公的資金投入や事実上の倒産をしていないANAから国際線を取り上げられるはずがないからです。
と言うことは、JALのユーザーが集めたマイレージ、主目的での使用が出来なくなるではありませんか。国際線の撤退を決めた瞬間、マイレージ目的の客は一斉にANAへなだれ込むと私は想定します。
顧客離れを防ぐためマイレージ制度を維持しても、国際線をやめたらマイレージ制度の利点がなくなってしまうというのがわからないのでしょうか前原国交相。
おそらく今まで、国際線は歳費などで乗っていて、自腹(可処分所得)で航空券を購入していないのではないか。だからマイルを集めたいと思う気持ちが沸いてこない。よってマイルを集めてビジネスやファーストへアップグレードしたい、タダで国際航空券を購入したい、という客心理がわかっていないのだと私は判断したのです。
そうでなければ、こんなお門違いな発想が出てくるはずがありません。

JALが国際線から撤退しなければならないという不安が今の段階で既にあるとしたら、公的資金注入による会社更生が本当に良かったのかどうか。傷を浅く止めるには、それこそ早いうちの全面撤退(破産など)の選択肢もあったのではないかと私は考えます。

話はまったく変わりますが、自民党が「美人すぎる市議」藤川氏の擁立を検討しているそうです。
しかし本当に投票者の心理を理解しているのか。いや、自民党は女性心理がまったくわかっていないのではないか。
確かに「美人すぎる」と私も思う藤川氏、しかしあの印象(態度)や立ち居振る舞いを見ると、可愛げが全くなく女性層に好まれるタイプではありません。どちらかというと一般女性から反感を持たれるタイプでしょう。

男性票(といってもネットで投票する若い層だけ)は増えるでしょうが、それ以上に女性票が減る可能性が大きい。
昨年の東国原知事擁立騒動での支持率低落と同じく、貧すれば鈍するというのでしょうか、末期症状で自民党はまともな判断が出来なくなってしまったと考えます。