再び「野田岩」登場

読者の方から先月発売された「サライ 8/6号」(小学館)に「野田岩」の5代目のインタビューがでているから読んでみろとのメールを頂きました。
友里掲示板ではようやく終息しそうな「野田岩」問題、店関係者には申し訳ありませんがバックナンバーとして取り寄せて読んでみたところ、またまた突っ込みどころや矛盾点が満載だったので本日も取り上げさせて頂きます。
P.10から5頁を割いたインタビュー、五代目・金本謙次郎氏の本領発揮といいますか、彼の大風呂敷広げた口上の垂れ流しに終始しております。なんの検証もなくそのまま掲載しているようですが、矛盾点が目立ち過ぎでありました。
今は違うとの前提で、昔は客が来てから裂き始めて焼き上がるまで1時間以上待ってもらった、と彼はふいています。
でも、友里掲示板の盛り上がりを見た人はすぐ「?」に感じるでしょう。彼はTVなどマスコミで、「うちの鰻は2時間蒸す」とカマしていたからです。
昔の養殖鰻より今の養殖鰻は質が落ちたと嘆いている金本氏ですが、質の落ちた(身の締まりが悪くなったと言っています)養殖鰻を倍以上の時間をかけて蒸してしまって大丈夫なのか。柔らかすぎて崩れやすいと言っているのに、倍以上蒸す根拠はなんなのか。
掲示板では、「2時間」というのは、長時間手間をかけていると宣伝して純粋無垢な一般客を釣り上げようとしたハッタリだ、との意見もありました。
このインタビューでは1日に500匹処理しているとあります。各鰻をそれぞれ2時間も蒸し続けたら、何匹も一緒くたに蒸しているとしても、蒸籠やガス台の数はいくつあっても足りないでしょう。
もう一つ五代目の勘違いを紹介しましょう。
このインタビューでようやく「8割方養殖を使うようになった」と発言するようになりましたが、昔は天然鰻だけを出していて冬は店を閉める営業を14年間続けていたとの口上は健在です。
「その14年間休んだお陰で『天然鰻の野田岩』という信用ブランドが出来上がっていました」と宣っております。
昔は天然を出していても今は養殖主体、現状と違う昔の事を吹聴して客釣りをするのは「詐欺」みたいなものだとの自覚が、五代目にはないのでしょうか。
昔は1本釣りの「天然鯛」だけを出していたけど現在は「養殖鯛」を主体にしている鯛飯屋を考えてみてください。
「当店は1本釣りの天然鯛に拘っていて天然が仕入れられない時は店を閉めておりました」とマスコミに垂れ流し、箸袋には「1本釣りなので釣り針が入っているかもしれませんのでご注意ください」としながら、養殖鯛を出し続けて許されるのか。
「当店は神戸牛に拘っていて、神戸牛が仕入れられない時は店を閉めていました」と言いながら、看板には「神戸牛」と銘打ちながら「輸入牛」を主体に出しているステーキ屋が許されるものなのか。
「野田岩」だけ許されて良いはずがありません。
掲示板に「野田岩の2時間蒸し」についてまとめた見解がアップされています。私も納得した内容なので紹介させて頂きます。
http://tomosato.net/test/read.cgi/bbs/1249721780/136
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