六本木ヒルズが大リニューアル!

週刊文春に、オープン5周年に合わせて60店舗前後を入れ替えるとの記事が載っていました。閉店は55店舗、新規オープンは32店舗、リニューアルは22店舗だそうです。
当初は30?50代の女性をターゲットにしていたが、今後はファミリーと女性と同伴の男性向けの店舗を充実させていくとのこと。そういえば、外から見ていつ客が入っているのかと思うような店もありました。
森ビルは訪問者数を誇っていましたが、「見るだけ」の客が多くて観光地化してしまい、観光客には向かないテナントの売り上げが伸び悩んだということでしょう。
「ヴェルサーチ」、「コーチ」、「レオナール」などが撤退するそうです。確かにこれらの店がここに出店する意味がそれほどあるとは思えません。ヒルズ内観光ツアーを企画して訪問客数増を狙った営業努力が、かえって高級テナントの足を引っ張った格好になったのではないでしょうか。新規に出店する店舗は知名度もイマイチで全体的に「安め」の店が多いそうです。
しかし撤退する各店舗、5年間の収支決算はどうだったのでしょうか。今後も再開発ビルへの出店を考えている店はより慎重な検討が必要でしょう。
こうなると表参道ヒルズも近いうちに見直しがあるのではないか。当初からこんな再開発地に出店する意味があるのかと疑問の「ハリー ウィンストン」。取扱商品の価格が表参道ヒルズのコンセプトとまったく合致していないと思うのは私だけでしょうか。
友里として飲食店についても述べなければなりません。HPで閉店する店を調べたところ、面白い傾向がわかりました。「とんかつ まい泉」と「とんかつ かつくら」と「とんかつ店」がすべて撤退するようです。ミッドタウンの「平田牧場」は相変わらず人気のようですから、ヘルシー志向で「とんかつ」自体が敬遠されているわけではないと思います。場所、値付け、味と色々な要素が絡み合っての結果だったのでしょう。
新規出店での注目は、「八坂通り An 京割烹」。「祇園 さゝ木」の主人、佐々木浩氏のプロデュースとなっていますが、実際の運営会社は「ワイズテーブル コーポレーション」です。ワイズテーブルは、クオモ氏や大西氏、辻口氏だけではなく、和食の有名人も取り込んだようです。ヒルサイドの地下2階ということですから、高級割烹ではなく割と手ごろな価格の和食店であると推測されます。
果たして5年後、またまた大規模な入れ替えが必要になるかどうか、それは森ビルの手腕にかかっていると考えます。