今月は原稿に追われて大変

ついに8月になってしまいました。講談社から今年後半に出版する本の原稿締め切り目標が8月末なので、夏休み返上で日夜PCを叩き続けることになりそうです。
「モウラ」のコラムをそのまま転用するんだろ、と言われそうですが、実は本では掲載文字数に限界があり、そのまま転用することが出来ません。かなり減筆してから、加筆修正することになりそうです。つまり、まだまだ続く「モウラ」のアップ用の原稿と、出版用の2種を用意しなければならない可能性があるのです。これから書く評価は本にも転用できるように文字数を抑えようとも思っていますが、ネットと出版ではある程度トーンを変えなければならないので、なかなか楽は出来ません。
そして9月から日刊ゲンダイのコラムが再開予定です。ネットの掲示板では「打ち切られた」とのアンチの書き込みが多々あったようですが、しっかり復活しますのであわせてご期待ください。なるべく「モウラ」とはダブらないように店を選択したいのですが、何しろここ数ヶ月、ほとんどミシュラン掲載店しか訪問していないのでネタが続くか心配です。
さて本日はもう一つ本決まりの出版のお話です。前からやりたかったのですが、店の個別評価を一切載せない本の出版です。
この5年、友里が主張・問題提起してきた飲食業界の諸問題についてまとめてみろ、とのオファーが来たのです。
今まで色々な出版社に提案してことごとくボツになった企画なのですが、出版社側からの提案にすぐ飛びつきました。
「性格の悪い料理人の店にうまいものなし」、「再開発ビルにCPよい店なし」、「大箱や多店舗展開の店にうまいものなし」など「定説」の解説の他、料理評論家やヨイショライターと店側の癒着の問題点、料理人の「勘違い」や見せかけの「口上」がいかに客にとって意味のないことかなど、デビュー5年という区切りでの、友里征耶の集大成になればと思っております。(大げさですか)
有名な評論家やライターの実名はちょっと載せるかもしれませんが、店名は原則載せない方針であります。「六本木のある鮨屋」とするかイニシャル表記とする予定です。あくまで個別評価ではなく、飲食業界を取り巻く環境(マスコミの他、客も含めて)に対する持論を展開していきたいと思います。
その他、生みの親であるグラフ社からも黒本、赤本の「シェフ板」シリーズの最終版として、「白本」の話も出ております。読者の皆さんからリクエストがあった企画も検討しております。読者や店側から訪問する店を募集するというものです。まだ具体的には決まっておりませんが、何か他に面白い企画がありましたらご教授ください。
前置きがだいぶ長くなってしまいましたが、そんな訳で、このブログの更新が今月は少し滞るかもしれませんので、ご容赦のほどお願い申し上げます。