いよいよ2009年も今日で終わりです。来年の景気は回復するのか。株価は再度2番底を探るのか。日航は法的処理に進むのか。
そして飲食店業界では、銀座に進出する「あら輝」がどのように銀座の客に評価されるのかにも注目です。?
この2009年も友里として色々なことがありました。古川修氏からの名誉毀損・損害賠償訴訟の件では一審判決逆転となる高裁はまさかの賠償判決。色々悩んだ末控訴断念して判決を確定させましたが、今思えばこれで良かったかなと。(控訴断念のことです)
吹っ切れたといいますか、「めしとも」などの対談ではこの敗訴をウリにして一皮むけた感じにもなりました。
しかし古川さんサイドがメディア向けへ送ったというコメント、何の狙いがあったのか不思議です。
http://superlife.at.webry.info/200905/article_15.html
判決結果だけではなく、ブログでは伏せ字にしていますが、送ったコメントには私の実名を書いているのでしょう。要は名誉毀損のライターだから今後仕事を回してくれるな、これを機会にこの業界から抹殺したい、といった狙いがあったと推測しますが、残念ながら友里征耶は今でも健在であります。
と言いますか、ポチポチではありますが相変わらず仕事の依頼はいただいておりますし、「めしとも」ではレギュラー連載(いつクビになるかわかりませんけど)も始まり、新潮新書から出した「グルメの嘘」は2ヶ月足らずで四刷りとまずは順調な滑り出し。古川さんの期待された状態には今のところなっておりません。
これが世の民意だと言うとまた怒られるでしょうか。
これもひとえに読者の皆様方のご理解、アンチの方々の不理解、そして出版社始めマスコミの方々のおかげと感謝しております。
さて2009年最後を飾る店ランクであります。今年の期待はずれ3、性格ワーストの店、そして今年のベストを挙げてしめてみたいと思います。
【期待はずれトップ3】
青山指月
奥湯河原時代の記憶が良すぎた(立地の妙による過大評価?)のか、移転した店での2時間あまりはガッカリの連続でした。カード不可で客単価3万円の料理としては、食材、質、調理ともCP悪すぎでした。期待が大きかっただけに「ハズレ感」も大きかったです。
ロオジエ
11月の10周年記念イヴェント、メナール氏とボリ?氏のコラボディナーで満足された古くからの常連(ボリ?ファン)がいたのでしょうか。
「悪貨は良貨を駆逐する」ではないですが、期待していたボリ?さん担当の料理(メナールさんには期待していなかった)が、まるでメナール料理みたいになっているのです。これほどガッカリしたことはありません。二人はホールで挨拶したあと早々と店を出たようで、なんか違ってしまっているな、と感じた夜でありました。
カンテサンス
焼肉(ロースト料理のことです)主体のシェフが「煮込み」を造るのは無理なのか。今年久々の訪問で、オックステールの赤ワイン煮がでるというので楽しみでしたが、それはただしつこいだけの味わいでありました。岸田シェフには、クラシックな店(たとえばランブロワジーなど)の厨房に入って煮込みやソースを再勉強されることを提案します。
【性格ワースト】
本湖月
依怙贔屓が目立つ料理人は多いですが、常連に媚びうるため儲けさせて貰っている接待客の悪口を言ってしまって良いのでしょうか。
1万5000円、2万円、2万5000円の3コースの内容がほとんど変わらない、上のコースは観光客向けの価格(料理ではないところがミソ)だとも言われている、経営者の性格に大きな問題があるお店であります。以下の「店評価ブログ」を再読願います。
http://tomosato.net/blog2/2009/10/post_204.html
【今年のベスト】
ランブロワジー
今までパリで訪問した店ではやはり一番満足する料理でありました。カレー風味のラングスティーヌ、そして定番の仔羊と質、調理とも最上レベルであります。
今回は予約の関係で昼の訪問でしたが、次回は夜にじっくり楽しみたいと思っております。
今年も大変お世話になりました。来年もどうぞよろしくお願い申し上げます。
それでは良いお年をお迎えください。