昨晩、エイクエントという人材紹介会社が主催するセミナー「ブランド解体図説〈ミシュラン〉」に参加してきました。
http://jobzine.jp/feature3.php?CID=188
読者の方からの情報で、このセミナーにミシュランガイド東京版の仕掛け人と言われる日本ミシュランタイヤ広報部執行役人の鈴木琢氏が出ると知ったからであります。
私はこの「仕掛け人」の存在を全く知りませんでした。日本ミシュラン社内でナレ氏と対談したためミシュラン内では面割れしている友里ですが、興味があったので敢えて敵陣へ飛び込みました。
詳しくは来週にでもブログで書きたいと思いますが、結論はミシュランウオッチャーの友里にとっては時間の無駄だったかも。面白いネタを仕入れることはできませんでした。少なくとも参加費5500円の価値はなかった。
プレゼンターとして鈴木氏のほかにヨイショ系雑誌関係者がでていましたが、この人たちの話がこれまたつまらないもの。あんな人たちの口車に乗って飲食店を造ったら、数年で忘れ去られてしまう結果となるでしょう。
さて、短評3店です。
ブルギニオン
久々の訪問。読者の方からシェフが「今年こそ星を目指す」と宣言していると伝え聞いて心配していました。繁盛店でミシュラン掲載を目指して何の得があるのでしょうか。
1万円のお任せコース、いつものようにこの質、調理、食後感ではCP良いと思います。しかし致命的な問題がますます悪化しておりました。
あまりに皿出しが遅すぎる。厨房が小さいためスタッフを増やしてもうまく連携がとれないのでしょうか。冷前菜、温前菜、魚、肉の4皿コースにデセールとテになんと5時間超え、日付が変わって帰宅につく羽目となってしまった次第です。いつものように4時間以上は覚悟していたのですが、ここまでくるとはまったくの想定外。「エル ブジ」のような30皿コースではないのですからこれはある意味苦痛でありました。
HOKU
野菜ソムリエの王理恵さんが週刊誌で紹介していた池尻のフレンチ?
3900円から5800円まで3コースありますが、3900円のプリフィクスに生ハムなど単品を1つか2つ頼めば充分な量。(2名です)
ウリの野菜のココット仕立て、根菜含めて種類も多く満足しました。
肉の豚、子羊もこの価格なら文句は言えません。
野菜好きにはたまらない店ではないでしょうか。残念ながら客が我々を入れて3組とあまり世間に認知されていないようです。ワインは3900円から用意されていて、安いものでも充分でしょう。この手の紹介記事では久々のヒットでありました。
ベージュ トーキョー
悲惨です。木曜だというのに4割くらいしか客がいません。ファミレス並みのキャパですから、この閑散さはあまりに寂しい。
食材も肉系は牛と豚しか用意していないなど(3万円の多皿コースを除くアラカルトと普通のコース)これでグランメゾンを目指しているのかと目を疑うメニューであります。
料理自身は悪くはなくシェフの才能を感じる調理なだけに、誠に残念。ソムリエやサービススタッフも若手が頑張っているだけに、この経営方針を大転換しなければ「ロオジエ」の背中は全くみえない後方集団のまま終わってしまうのではないでしょうか。
それよりまずホールをもっと小さくし、段差をなくし個室を造る大改造が先決かもしれません。
詳しくは6/5の「モウラ」をお読みください。