山本益博氏の「大人の作法」を読み終えました。
いつもの通り、有名人、著名人をダシに使って自分を権威づける手法は健在でありました。
しかし、1929年のロマネ・コンティに1982年の若いワインを混ぜて飲んで自慢していたマスヒロさん。こんなワインを冒涜するような事をする人に「作法」を語る資格があるのでしょうか。
他にも自分では立派な行為と思っていても他人からは奇異に見える「作法」をいくつか自慢しております。
別の機会に詳しく述べたいと思いますが、「私を育てた師匠たち」と名指しされた方々、辻静雄さんや松永伍一さん、そして小沢昭一さんに、信奉者を集めた食事会でサヤを抜き、小野二郎さんの出演でアメリカのTV番組から数万円の紹介料を貰うという料理評論家ではなくただの「金稼ぎ人」になった山本益博氏をどう思っているのか、聞いてみたいものです。
しかしマスヒロさんの「師匠」として料理研究家の山本麗子氏を真っ先に思い浮かべる方も多いのではないでしょうか。
私の読んだ範囲で氏の名前を見つけることはできませんでした。
さて3店です。
ドン・チッチョ
相変わらず盛況です。久しぶりに訪問しましたが、大いに食べて飲んで支払いは1万数千円とリーズナブル。
ただし神宮前の時からメニューの変化がほとんどないのではないか。
最近はシチリアはじめ地方に特化したイタリアンが増えてきただけに、埋没しないことを祈ります。
深町
「モウラ」の取材で久々の訪問。特徴だった「肴」はなくなり、ただの凡庸な天麩羅屋になってしまっておりました。
詳しくは明日の「モウラ」をご覧ください。
銀座 奈可久
若手の銀座鮨屋の中では、客入りが今ひとつ。移転前もそれほど盛況感がなかっただけに、やや大箱になってちょっと寂しい感じがします。
移転前より特徴がなくなったというか、他店との差別化ができないところが人気店との違いでしょうか。