やっぱりやってくれました、似非グルメの放送作家・小山薫堂さん。
11/3のブログで予想したとおり、「dancyu 12月号」の「一食入魂」で、約1ページかけて「ぎをん か波羅」を宣伝しております。
http://www.tomosato.net/blog/2008/11/post_555.html
しかし、宣伝を託されたにしては勉強不足。文中では「この夏にオープンした鉄板創作料理の店」と紹介していますが、5月半ばにオープンしています。せめて「初夏」と書くべきでしょう。
今回は接待で利用したそうで、「こんな店を教えてくれて有り難う。次からここを使わせてもらうよ。」と相手に言わしめてこそ、店選びは合格と考え、この店を選んだようです。
結果は成功、接待相手は翌日、お店の選択センスに感心し、美味しい店だったとの礼のメールが来たそうです。
しかしこの「か波羅」、外食を食べ慣れた人、食通の人、自称グルメが訪問して満足する店なのか。京都産という食材を使っていますが、ただのそこらのダイニング料理レベルであります。
小山薫堂氏が取り上げ紹介してしまったおかげで、接待相手の「舌」の実力が露呈、たいした料理を食べていないことを公にしてしまったようなものです。
店宣伝のためのダシの使われてしまったこの接待相手、えらい迷惑でありましょう。
店側からどのような便宜供与を受けているかわかりませんが、それまでの「か波羅」での食事を自腹で食べたことが何回あるのか。
ライター&エディターと名乗る関谷江里さんと違って、いい加減な職業である「放送作家」は、店から便宜供与されて「店宣伝」に明け暮れても批判されることはないでしょうが、小山薫堂氏を未だ「味がわかる人」だと思っている人がいるとしたら、悲劇であります。
放送作家、一本立ちして稼げるようになるまで弁当しか食べていないはずです。30台後半から慌てて食べ始めても業界人好みの店が主体になるので、味がわかるはずがないのです。
さて3店です。
ル・マンジュ・トゥー
1年以上行っていなかったのでこの夏に訪問してきました。
信奉者がいくら弁解してもやはり「少量多皿」。最初の2皿は、グレープフルーツジュースにエスカルゴの串揚げわずか1本でありました。得意だとミシュランにあったフォアグラも、質が悪いのか完全に「塩負け」しておりました。
料理はまったく凡庸でしたが、ワインの値付けが安いのが救いのフレンチであります。
モナリザ 丸ビル
客入りが悲惨な丸ビル高層階の高額店フロアの中にあって、まずまず集客は順調です。
でもほとんどの客がフレンチ初心者なのか、ワインを飲まない若いカップルや女性客だけなのです。少ない男性客もほとんどノージャケットでありました。
オルゴールでハッピーバースデーソングを鳴らしながらケーキがでてきて、スタッフが写真撮影、最後はスタッフ一同の拍手。
とてもまともな高額フレンチではありません。勿論料理もたいしたことないものでありました。
この店名、センスあるとは思えません。長い目で見たら、コンセプトから作り直した方がいいのではないでしょうか。
ふぐ 福治
夏の終わりに、スッポンと鰻を食べに行きました。
この店、フグが専門ですが、オフシーズンも店を開いていて固定費を分散しているので、フグのシーズンも余計な経費が上乗せされておらず、東京ではCPよく旨いフグが食べられます。
この時期としては早いフグの刺身もまずまず美味しい物でありました。