今年になって訪問した店 短評編 20 

あと2ヶ月半で2009年度版ミシュランガイド東京が発売されますが、去年のような大がかりな販促キャンペーンを見かけません。
お金をかけても去年のように売れないだろうと諦めているのでしょうか。
星付き店は去年を上回ると言われていますから200店近くになるかもしれません。しかし、わざわざ買う必要があるでしょうか。発売後ただちにネット上では星付き店が流れるでしょうから、それをチェックすれば充分。訪問を考えるなら、「アスクユー」か「食べログ」でレビュアーの投稿をチェックした方が有意義でしょう。
同時期に発売される「友里本」をお買い上げいただいた方が未だマシではないかと自負もしております。
そうは言ってもこの「ミシュランネタ」がウリの友里、早速書店で予約してしまいました。予約カードのようなものが置いてありましたので、必要事項を書き込んだのです。去年のように売り切れになるとは思いませんが、初版を何部刷るつもりか、総責任者ナレ氏の存在価値を賭けた大きな勝負所であると考えます。
さて、せっかく始めた短評編、日刊ゲンダイの再掲載で中断すると今年訪問の店をネタにできなくなると考えまして、このまま続けられるだけ続けようと思い直しました。
本日は京都3店です。
未在
18時一斉スタートに営業形態が変わっておりました。
25000円と3000円値上げされ、吉兆色が薄くなってきた感じです。全体のクオリティーが落ちたような食後感。ウリの八寸に特に感じたのが残念です。信奉者のような客が多いようですが、私はもう行かないかも。
阪川
相変わらず盛況です。この店は単品注文が出来る割烹なので非常に使い勝手が良いです。
鱧、鮎、甘鯛、スッポンなどをいくつかの料理法で次から次へとオーダー。1品の量もあり、しっかりした味付けですが前夜の「未在」よりかなり高い満足感がありました。
好きな食材をお腹一杯食べたい方にオススメです。
花霞
料理長が変わってからの初訪問。お椀の出汁がカツオ強すぎてバランス悪かったですが、あとは1万円コースとしてはまずまず。ミシュラン掲載店の1万5000円コースと比べたら雲泥の差でしょう。如何に東京の似非京料理(和食全体にも言える)の店がCP悪いかがわかります。
いずれの店でも出た「鱧の落とし」、熱いまま出してきた店はありません。「幸村」の主人の話はどうも信用できません。