人のことだから放っておけばいいのですが、どうも気になるのが喧嘩相手でもあるJ.C.オカザワ。やっと自分の「舌」の実力に気がついたのか、資金繰りが苦しくなったのか最近はランチか定食屋のアップしかしなくなっております。
http://www.9393.co.jp/okazawa/index.html
活躍する場の限界を知り柳生九兵衛さんの職域を侵し始めたようですが、ここでも九兵衛さんの脅威になっているとは思えません。
どうやら近々に「ランチ本」を出す雰囲気ですが、業界では「ランチ本は売れない」が定説となっており心配です。
昼間仕事をしている人はランチ時間が限定されているので、わざわざ「ガイド」を見て遠方の店へいくことが出来ません。勤め先近辺の店が主体で近距離出張時でもなければわざわざ電車や地下鉄に乗って昼時に店を訪問することは不可能。つまりほとんどのサラリーマン、OLはランチ本が必要ない。
ランチの主役は昼時に自由がきくマダム族であります。よって彼女達が接近しない「定食屋」のランチガイドを買う人がそうはいるとは思えないのです。
専門である柳生九兵衛さんのランチ本も苦戦していると聞いておりますし。
さて最近訪問した3店です。
オーベルジュ ド リル トーキョー
ジョージアンをほとんど居抜きでの使用でしょうか。2階のベッドルームなどは個室に改修したようです。
相変わらずワインは高く、料理も決して安いとは言えない値付けでありましたが、通常の株主割引(20%)に加えてオープン記念でボトルワインが更に20%割引されましたので、支払い時、名古屋店の時のような怒りに似た感情は沸きませんでした。
料理は当然ながら名古屋店と同じ。話のタネに一回行けばいいでしょう。
オープン直後の休日だったにもかかわらず予約は1週間前で充分入りましたので、まったく過熱感はありません。ブラッスリー部門の急拡大で利益率の高いバンケット部門の売上比率が落ちた「ひらまつグループ」。この大箱は主にバンケットにフル回転させるつもりではないかと考えます。
やさいや メイ 表参道ヒルズ
平日とはいえ昼時のレストランフロアは悲惨な店が多かった。オープン直後と違ってほとんどの店がガラガラだけではなく、スタッフが店前で呼び込みをしている店もいくつかありました。あの平日の行列は何だったのか。
そんな中で一人勝ちだったのがこの「メイ」です。ヘルシーブームで野菜を全面に出したコンセプトが功を奏したのでしょうか。1500円前後と決して安くはないランチですが、2回転する席まである満席店でありました。味は、まあこんなもの、といった感じでした。
重よし
ミシュラン1つ☆和食。ランチでもコースだけと言われましたが、常連らしき客は焼き物と丼物しか注文していなかった。常連優遇はわからないように対処してほしいものです。
期待したお椀、鱧も出汁もちょっと残念。水が悪いのか塩が足りないのか、深みを感じませんでした。
あとの料理は1万円を考えるとそれ相当なもの。以上でも以下でもありませんでした。
しかしこの価格で〆のご飯が「親子丼」はいかがなものか。早稲田の「松下」を思い出しました。そのうち「モウラ」で取り上げるつもりです。
主人は夜も調理を弟子達に任せ放しなのでしょうか。