不景気はこれからが本番ではないか

株価は底を打った、自動車の生産台数は5月から回復する、円安に振れてきた、と100年に一度の不況からわずか半年で、景気が回復しそうな威勢の良い話を最近よく耳にします。
でも本当でしょうか。半年で底をうって緩やかなれどV字回復するくらいなら、最初から「100年に一度の不況」じゃない!
逆にそんな簡単に不景気から脱却したら、すぐまた不景気に突入する可能性があります。
実は昨日ちょっと時間の余裕ができまして、西麻布交差点付近を19時30分頃から1時間あまりウロウロしておりました。と言ってもナンパ目的ではなく、レストランウオッチングの為であります。
外から見える店を眺め続けた感想は、

「これから潰れる店が続出するのではないか」

でありました。
高額店ならいざ知らず、居酒屋、焼き肉、お好み焼きから立ち飲み、ラーメンに至るまで客がほとんど入っておりません。新入社員や新入生の歓迎会シーズンだというのに、廉価な店も閑古鳥なんです。
しかも結構有名な店、昔からあった店が閉店しているのにも驚きました。
「ビストロ ダルブル」の姉妹店である「土火土火」、鰻の「宮川」、ステーキの「ポーターハウス」、そしてシチリア料理の「サリーネ」です。
キャパが小さいからいつも満席だった「キッチン 5」も空席がありましたし、「ビストロ ド ラ シテ」の関根オーナーも暇なのか入り口付近で仁王立ちしておりました。
「ラ グラップ」も客ゼロ、付近のモツ鍋屋もゼロ。安売り大作戦に転換した「トラジ」2店も客がほとんど見当たらない。週末ではないですが、木曜日ですよ。
今回意外な発見もしました。「露地 やま祢」の入り口付近にあった案内紙を見ると、西麻布4丁目の客入り不振店「博多チムそば」が載っているではありませんか。なんと「博多チムそば」は「やま祢」の系列店だったのです。どうりでオープン以来まともに客が入っていないのに営業を続けていられるわけです。しかし「フグ」と「チムそば」、何の関係があるのでしょうか。同じ「博多」だけの関係か。
最後に通り過ぎた「喰い切り 江ぐち」。木曜だというのにシャッターが降りておりました。すわ「閉店か」と思ったのですが張り紙などはなし。木曜だというのにシャッターを閉めているのが気になりますが、この理由、どなたかご存じでしょうか。
それにしても飲食店の客入りの悪さは半端ではありません。景気が回復傾向だとはまったく思えない、不景気はこれからが本番だと思える西麻布の木曜夜でした。
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