レストランのリコンファームについて

昨晩の会食で、レストランのリコンファームについて間違った認識を示す週刊誌記事が話題にのぼりました。
昨日発売の「週刊文春」の「斬り捨て御免!食味探検隊」での古河喜八郎氏の発言です。
「カンテサンス」のスーシェフが独立して南青山にオープンした「フロリレージュ」の予約確認に関してであります。

客のほうからリコンファームしなくてはならないのだとか。なんで客側から?

このシェフの勤務元だった「カンテサンス」もリコンファームを要求しますが、この「客側からのリコンファーム」は欧州のレストランでは当たり前のことではないでしょうか。
最近はドタキャンを嫌ってか、客の連絡先をあらかじめ聞いておいて予約日の数日前に店側から電話で確認する方式をとる店が増えてきました。「ロオジエ」や「ベージュ」など高額グランメゾンもやっています。
しかし、本来は客側が数日前に直接店へ連絡して、はじめて「予約成立」になるはずです。
最近は便利になりまして、カード会社経由で海外レストランの予約をすると、カード会社が自動的にこのリコンファームをしてくれますので私はしなくなりましたが、若い頃は自分でやっておりました。
フランスの田舎の星付き店では私の拙い英語が全く通じず、このリコンファームに大変苦労したこともありました。
そう言えば、航空券も昔は一々航空会社へ数日前にリコンファームしていましたっけ。若い頃、パリでやはり通じず大変だったことも思い出しました。
古河喜八郎さん、58歳と私よりお歳の方ですのでこの航空券のリコンファームもご存じのはずですが、件の発言の主旨はどこにあるのでしょうか。
欧米と違って日本では客にリコンファームさせるシステムは馴染まないと批判しているのか、本来の欧米での「客側からのリコンファーム」というシステムを知らずに批判されているだけなのか。
私は文脈から後者ではないかと推測しますが、この辺はきっちり編集サイドでチェックして掲載しないと、読者は間違った知識を植え込まされることになります。
「文藝春秋」はじめ「週刊文春」でもお世話になった文藝春秋社でありますが、読んで勘違いした人もいるようで敢えて本日取り上げさせていただきました。
期せずしてといいますか、昨日発売の日刊ゲンダイのコラムでは、古河喜八郎氏が高評価していた「八菜懐石 長峰」を友里がブッタ斬っておりました。
古河さん(「かわ」の字が違いますからお間違えのないように)、動機は読者を考えた純粋な指摘でありますので、ご勘弁を。
友里掲示板
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