「いさを」こと渡部功平氏の個人ブログで大きな変化がありました。コメント欄を無期限で廃止してしまった。(7/6付)
http://oishiikansai.seesaa.net/
この友里に取り上げられてから、悪意に満ちた、挑戦的、挑発的なコメントが増えたので、「楽しく軽い気持ち」をコンセプトにしているブログの雰囲気が悪くなるので廃止したとのことでした。友里が悪いわけではないとの注釈がありますが、なんだか複雑な思いであります。
「楽しく軽い気持ち」で他のライターを批評、揶揄してきたんでしょうか、渡部功平さん。私は他の人を個人ブログとはいえ公に批評、批判するからには、腹を据えてかからなければならないと思います。「軽い気持ち」とのエクスキューズで逃げられるなら、私も芝浦工業大学システム工学教授・古川修氏のつまらない名誉棄損訴訟に無駄な費用や時間を費やすことはなかったでしょう。公に発表するならば、それなりの覚悟が必要だということです。今回の件は、友里ではなくまずは渡部功平氏が自分のブログで「楽しく気軽な気持ちで」友里を揶揄してきたのですから、こういう結果になっても仕方ないでしょう。
しかし、今はすべてのコメントを「ゼロ」にしていますが、一時はちょっと都合の悪いコメントだけを削除していた「いさを」さん。しかも、私がチェックした範囲では、コメント欄は炎上もしていなければ、ネットの掲示板のような悪意に満ちた書き込み、挑戦・挑発的な書き込みは見られませんでした。「お酒が得意ではないなら『ランチ』だけに特化したらどうか」といったやや皮肉を感じるコメントがあったくらいです。しかもこれがすぐ削除されていました。ちょっとした書き込みに過剰反応するほど動揺しやすい性格なら、最初からコメント欄を設けなければよかったと思います。
7/2では、友里への「突っ込み」をシリーズ化したいと書いていました。保存していないのではっきり覚えておりませんが、現在のように「嘘ですよ」とか逃げの記述があったかどうか。もう少しこのパラグラフは行数があったと記憶しています。コメント欄も廃止したし準備万端、この後も友里に「突っ込み」を入れてくることができるかどうか、読者は見守っているということを「いさを」さん、自覚しておいてください。
さて、オープンから3か月たったミッドタウン、その後どうなったかと週末に訪問してみました。相変わらず六本木ヒルズに比べて訪問客は多かった。再開発ビルとしてはまだまだ賞味期限は切れていないようです。しかし、ガレリアでは店ごとに集客に大きな差がでていることが誰でもわかるようになりました。
行列具合、店先に張り出した「満席」表示、実際の店内の客数から見た入店が難しいほど盛況な勝ち組は以下の通り。
ピッツァの「ナプレ」、天婦羅の「山の上」、インド料理の「NIRVANA New York」、創作イタリアンの「コッポラ」、コンランレストラン「Botanica」、スパニッシュの「Bodega Santa Rita」、フレンチの「JJ」など。ほとんどの店がランチ価格が2千円以内かそれ前後と内容から割安感を感じさせる店か、「JJ」のように高くてもキャパを抑えた小規模店であります。「ボタニカ」はちょっと高いのですが「ホリデーブッフェ」として食べ放題をイメージしているのが功を奏しているようです。
それに比べて和食系はかなり厳しい。最初から集客が芳しくなかったと思われる「可不可」。やはりあの内容で3千円以上の値付けは厳しいでしょう。席に客はまばらです。例えば有名な高額和食がディフュージョン店として4千円前後のランチを設定したら割安感から観光客は入るかもしれませんが、この店はあの「暗闇坂 宮下」という料理よりも内装とか雰囲気を重視したダイニング和食の系列であります。料理人の顔が見えない、料理人の腕を云々する店ではもともとないのですから、この値付けでは厳しいのは最初からわかっておりました。内容もCP悪過ぎですし。
また、神戸から来た創作和食?「ハル ヤマシタ」。昼夜2回転1か月先まで予約一杯、八面六臂の活躍だと思っていたのですが、なんとカウンター限定でしたが当日飛び込みで入店する客を目撃しました。店内を見ればカウンター席は結構空席でした。
結局私はすぐ入店できる「ベーカーバウンズ」へ入ったのですが、食が太い私でも量が多かったのか胃にもたれる調理なのか、夜は饂飩しか入りませんでした。
丸ビル、六本木ヒルズ、交詢ビル、表参道ビル、新丸ビル、銀座Velvia館とその変遷を検証していくと、再開発ビルにそれほど高額飲食店が要求されないことがわかると思います。高額店の割合がどんどん減っているのです。今後は客単価3万円以上の店なんて出店して来ないでしょう。高額店へいく客には観光客が多い再開発ビルの器は無用だという証左であり、それは拙著の黒本で4年前にすでに友里が述べたことであります。
「あら輝」、「松下」と都心でないアクセスが難しい立地の店がなぜ流行っているのか、これからも再開発ビルへの出店を検討している店経営者やシェフはもう一度考えていただきたい。同じ客単価、利益を計画したとしたら、高い再開発ビルより地代の安い立地の方が食材費やサービスにコストをかけられ、CPを高めることができます。食材やスタッフ数のレベルを上げなければ、売価を落とすて客にメリットを転嫁することもできるのです。
再開発ビルといった目立つ場所ではなく、都心から外れた場所にオープンすることによって友里の言う「立地の妙」で実力以上の評価を得ることもままあります。「あら輝」がそのままの内容で銀座で営業したら、今ほどの評判を得ることができるでしょうか。サロン化して限定された客がリピートしているようですが、「銀座小笹寿し」、「くわ野」、「兼定」、「宮葉」、「水谷」、「ととや」などの常連客が冷静に「あら輝」のツマミと握りを食べて、「あら輝」の常連客のような感動を得ることができるのかどうか。私は期待外れに終わる可能性大と考えます。