マスヒロさんの煽りも効果なし、ゲンテン

更新が滞ってしまって申し訳ありません。ようやく普通の状態に復帰しましたので、これからは2日に一回のペースでアップできると思います。
また、週刊誌企画であるJCとのバトル対談ですが、先月に対談自体は終わっておりまして、あとはどの号に載せるか、編集会議の結果待ちのようです。確定しましたら、このブログで宣伝させていただきます。
さて、掲記の「リョウリ ゲンテン」。今週の日刊ゲンダイのコラムに掲載されましたから、詳しくは週末にアップする「店評価ブログ」をご覧ください。
今日は、それとはちょっと違った見方で述べてみたいと思います。
いっこうに客入りが改善されないこの店ですが、なぜ有効な手をうたないのだろうか。
まずは外観。何をすき好んで、客単価が1万円を超える支払いで外から丸見えの店に入りたい客が居るというのか。「紅虎餃子・・・」の看板を見ながら食べるのもむなしいものです。久々の訪問でしたが、この問題点はまったく解消されておりません。
料理もあまりにCP悪し。総量があまりに少ない。このポーションでは倍近い皿数(現状は8皿くらいか)
にしなければ満腹にならないのではないか。〆のきりたんぽで満腹感を客に持たそうという考えはあまりにセコイ。
肝心の料理で満足できず、外観、内装も悪いのですから、客が入るはずがないのです。
ではなぜこんな内装になってしまったのか。推測ではありますが、これはマスヒロさんのプロデュースの影響ではないかと考えます。
つまり、このたいしたことない「プロデュース」の見返りがかなり高くて、店に投資する予算を圧迫したのではないか。そうでなければ、外から丸見えの高額店が銀座に登場するはずがありません。マスヒロさんが雑誌や週刊誌で取り上げてくれれば、どんな外観や内装、料理でも客が殺到すると思っていたのでしょうが、甘くはなかったということです。
料理長やスポンサーは勉強不足というか、マスヒロさんの高額店に対する影響力のなさがわからなかったのでしょう。
例えば「れい家菜」。オープン当初から未だに思い出したように何回も雑誌などで取り上げていますが、内容は悲惨そのもの。2万5千円以上のコースを6名以上で予約しなければ入れないと敷居を高くしてスタートしたこの店、今では夜に8400円の安いコースを設定し、2名でも入店できるほどハードルがずり落ちてしまいました。それでも客入りが厳しい。
カレーやチキンバスケットの店とは違い、高額店はいくらマスヒロさんが煽っても、一般客は冷静に判断していると言う証左であります。換言すれば、誰も高額店に対するマスヒロさんの評価を信用していないということです。
こんな目立つ実例があるにもかかわらず、スポンサーや角館の料理人が気がつかなかったのですから、マスヒロさんは飲食店プロデュースの能力は別にして、「営業力」だけはあると言うことでしょうか。
彼自身もそろそろ気がつくべきでしょう。TVにでてタレントと共演して顔や名前は全国区でしょうが、外食を本当に好きな人、食べなれた人、食通にはまったく相手にされていないという事実。これ以上、スポンサーや料理人を犠牲にしてまでプロデュース業を続ける権利も大義もないはずです。
料理人と同じく、マスヒロさんもある意味勘違いしてしまって、現実はわからなくなっているようですが、これは大物、小物を問わずちょっと売れてくると誰でも陥るトラップであります。「さとなお」さん、来栖けい氏などすぐ思いつきますが、友里は幸か不幸か売れそびれてしまっております。1の賞賛に対して10の罵倒を浴びる身。この環境が、なんとか勘違いせずに踏みとどまるよう努力するモチベーションとなっております。