ベンツも例外ではなかった!

自動車メーカーの中では影響が少ないと思っていたダイムラーですが、2008年10月?12月期決算は純利益で約1700億円の赤字に転落したようです。
欧州やアメリカでの売り上げは20%前後の減少、日本ではなんと43%減だというのです。高級車もまったく売れない状態です。一時は都内で石を投げたらベンツに当たるかと思うほど普及していましたが、新車は当分増えないかもしれません。
在庫調整がすすむトヨタは5月から増産に転向するとの報道もありましたが、レクサスやクラウンといった利益率の高い車種も増産できるのか疑問です。客単価(売れた車1台の平均価格)はかなり低下すると考えます。台数減って単価も減るならば、少々の経費削減では追いつかないかもしれません。
売れ筋のハイブリット車も、ホンダの廉価車が好調のようですからトヨタの株価は増産と言っても楽観できない気がします。
あの2年前の熱気はどこへ行ってしまったのか。平日でしたが先日夜のミッドタウンを訪れて私は寂しい建屋内に驚いたのです。ほとんど人が歩いていません。
勿論比較的高額店が集まるガレリアのレストランも行列どころかあまり人気を感じません。六本木ヒルズより新しく、客単価を抑えた店を集めたミッドタウンでさえこれですから、古い六本木ヒルズは推して知るべし、でしょうか。
以前、再開発ビルの集客は長続きするはずがないと友里は訴えましたが、ここまで持たないとは思いませんでした。
交詢ビルは最初から悲劇でしたが、ZOE銀座、銀座ベルビアなどのレストランもかなり厳しいと推測します。
なぜ、再開発ビルに飲食店が吸い込まれるのか。再開発ビルの物珍しさが「客」を運んでくれるという発想が経営側にあると思いますが、レストランも自己努力が必要です。安易な人任せ(ビル任せ)で後悔している店は多いのではないか。
長い目で見れば、レストランに「再開発ビル」は意味がないと考えます。