フランス産の四つ足が10年ぶりに解禁か!

アンチや出禁料理人の呪いなのか、最近は生粋の京都人の好物である「フォアグラ奈良漬巻」ではないですが、検査漬けになっている友里。
本日は珍しく内食でして、しかもは大腸内視鏡検査を控えての検査食(レトルト)を三食とも食べなければなりません。

普段は夜一食が基本でありますから、この検査食のおかげで朝&昼&夜の食事クセがついたら大変。胃袋が膨張して秋元康さんではないですが、小太り一直線になってしまうからであります。
しかし下戸のクセしてあれほどの体躯を維持できる秋元康氏。かなりの

大食い&早食い&脂もの好き&濃い味好き

のはず。ウイキペでは東京目黒区出身とありますが、柏井壽氏の嗜好によく似ておりますから

少なくとも京都のDNAを受け継いでいる

のではないかと推測したくなります。

さて読者の方(多分フレンチ料理人)から、友里にとって嬉しい情報をいただきましたので本日取り上げさせていただきます。

アメリカからの牛が実質全面解禁に近い形になったのは知っていましたが、なんと

フランス産四つ足もこの4月から解禁

との友里にとっての朗報であります。飲食業界では

2つ足嫌い

という情報が流れているとおり、滅多に2つ足は食べない友里。(先日香港のあるフレンチで食べたブレス産鶏は美味しかった)
フレンチでは魚も滅多に食べないので、4つ足主体にオーダーしているのですが、最近は「ワギュー」を扱う店が多くて4つ足の選択肢から

牛を除いている

のが現状。主に食べているのは

豚、仔羊、たまに鹿そしてジビエ

カナダやニュージーからの肉(仔牛や仔羊)も悪くはないのでしょうが、如何せん個性に欠けると思っていただけに、この朗報に友里、思わず飛び上がってしまったのであります。
特にこの解禁で注目したいのが

子羊、野ウサギ、シャロレー牛

10年にわたる輸入禁止で本物の味を忘れてしまった感(元々わかっていないと突っ込まれるかも)がありますが、フランス産のこれらの肉は、日本産やカナダ産、ニュージー産、オージー産と比べて味わいが深いのではないでしょうか。

ただしこの「味わいの深さ」は

生粋の京都人が好む、フォアグラ奈良漬巻や海鼠腸&唐墨を多投する濃い味調理とはまったく違う

と、ここであらためて確認させていただきます。

一昨年初めて訪問したモン・サン・ミッシェルで食べたプレ・サレも、観光客が多いホテルのレストランでしたが、日本で食べる子羊とはまったく違って美味しかった。(食べた自慢)
勿論、パリの店で食べたプレ・サレと自称していない普通の子羊も良かったですけど。

そして野ウサギ。フランス産が入らず、国産ではクセがないので調理に食材が負けてしまうのか

野ウサギのロワイヤル

もここ何年、印象に残るものを日本で食べた記憶は皆無に近い。(本場でも最近はイマイチが多かったですけど)
伝説の性格の持ち主・三鴨シェフの復活はないでしょうが、フランス産野ウサギの解禁で、彼のロワイヤルに少しでも近いものを食べることが出来るのではないかと期待しております。

そして牛。A欠牛の台頭で脂まみれの牛業界。(こんな業界があるのか)
シャロレー牛はアンガス牛と同じく

赤身肉

がウリでありますから、そのお味は奈良漬けや海鼠腸、唐墨とは別次元の

味わい深い

もの。でも日本で見る最近のアンガスは、オージーやニュージー産もあるようで本来のアンガス牛とは違うのではないか。
ここはフランス産のシャロレー牛に大きな期待を持ちたい。
またプロの話では、仔牛もフランス産は別格だとか。
日本のフレンチではほとんど頼まない牛でありますが、シャロレー牛やフランス産仔牛が用意されるなら、どんどん食べてみたいと思います。

このシャロレー牛でありますが、どんな調理でもそこそこ美味しく感じてしまうとの経験をしたのは一昨年のことでしたか。
場所はパリからの帰国の為乗り込んだJAL機内でありました。
機内食、特に牛ステーキで美味しいと思ったことはないのですが(ソースも)、成田発と違って更に条件の悪いパリ発の機内で食べたシャロレー牛は

同じような調理レベルだったけど無理せず完食することが出来た

のであります。
条件が非常に悪いところでこれですから、日本、いや大阪、いや東京のあるレベル以上のフレンチだったら

かなり美味しいシャロレー牛(ただし低温調理ではなくソース付き)

を提供できるのではないかと今からワクワクしている友里であります。

皆さんもぜひ、フランス産4つ足が解禁になりましたら、仔牛、シャロレー牛、子羊、野ウサギなどを

ソースなしの低温調専門店(例えばカンテサンスなど)以外のまともなフレンチ

で食されることをオススメします。
特に低温調理専門店(ソースなし)はフレンチ全体を網羅できませんから

野ウサギ

なんて天地がひっくり返っても出てくることはありません。(無理に造らせると食材の無駄になります)

世界的には衰退の一途をたどっていると思う低温(長時間)ロースト専門店を避けてまともなフレンチで4月から

フランス産4つ足

を堪能していただければ、

まともなフレンチの良さ、偏った低温(長時間)ロースト専門店の悪さ

をあらためて認識できると友里は考えます。
ただし、あるプロの話からは

仔牛に関しては低温(長時間)ローストが最適な調理

との意見もありましたことを、最後に記させていただきます。