ヒコマラン、メシラン、そしてガチミシュラン

一目見ただけでは何のカタカナかわからない方も多いのではないでしょうか。
これ全部ミシュランガイド発売に合わせて出版された飲食店ガイド本(ガチは飲食店評価本)であります。
タイトルで「ミシュラン」をイメージさせる便乗本ですね。
「ヒコマラン」(ダイヤモンド社 1600円 税別)はレポーターの彦摩呂が、「恋人」、「接待」、「知人・部下」、「親」など相手別にまとめた飲食店ガイド。
親孝行したい時に行く店の中に「とうふ屋うかい」があるなど疑問の選択もありますが、比較的廉価な店を集めておりなかなか面白い。
行ってみたい店もいくつかあり、私にとっては「東京最高のレストラン」、「東京いい店うまい店」、「東京番付」など新鮮味がない店の羅列本より使い勝手が良いものです。
「メシラン」(講談社 1143円)は「東京安うま飯ランキング」として路地裏の名店で5000円以下の店を集めたとか。
J.C.オカザワの「庶ミンシュラン」(グラフ社 1470円)の改良版でしょうか。「庶ミンシュラン」が庶民をイメージしている割に1万円近い客単価の店が多いという批判をうけていましたから、改善したのでしょう。掲載店はほとんど知らない店ばかりでありました。
今年は本職がなくなったからか立て続けに出版社を説得して本を出しまくっているオカザワ。
初版だけの「印税もらい逃げ」が続いているようですが、起死回生を狙って「庶ミンシュラン」の続編を考えているようです。オカザワとグラフ社の前に大きな脅威となる本であります。
「昼めしを食べる」(晶文社 1890円)も初っ端から苦戦しているJC。いつものように、馴染みや掲載した店に大量購入してもらって何とか凌いでいるでしょうが、重刷は厳しいでしょう。
そして「ガチミシュラン」。ここまでタイトルで便乗した本は他にありません。
しかし昨日、日本橋・高島屋の本屋へ立ち寄って唖然としました。
「ガチミシュラン」が置いてないのは別に気にしないのですが、この手のガイド本では、ミシュランの他はJCの「昼めしを食べる」しか見当たらなかった。
高島屋さんの書籍担当者様、まったくの戦略ミスであります。
「ガチ」、「東京最高のレストラン」、「東京いい店わるい店」を差し置いて(失礼、「東京番付」を忘れていました)、一番売れない本を置いていてはスペースの無駄であります。
明日の火曜の「女性自身」、「フラッシュ」に友里が掲載予定です。明日のマスコミはこの両誌以外にも要チェックであります。