平賀源内の罪は重いのではないか。何もこの時期の鰻が旬で美味しいわけではないのに、勘違いして鰻屋を訪問する純粋無垢な一般客は滑稽であります。
夏バテして痩せ気味の鰻なのに、絶好の稼ぎ時と気合いが入る鰻屋に暑い中、熱中症の危険を冒して行列に並ぶ客は傍で見たら単なるアフォとしか思えません。そしてこの友里もブログネタの為にこの時期久々に「尾花」を訪問したのであります。
この訪問でかなりの出費と時間を費やしてしまったので、今日から3回連続で「尾花特集」をアップさせていただきます。
意味がないけど丑の日に鰻を食べ損なった友里、その週末に「尾花」訪問を急に思いついたのであります。
まずは連れを代表して「席取り役」を志願。キャパ40名前後ですから2回転目になってしまったら入店は13時頃(オープンは11時30分)と数時間炎天下に並ぶことになるので、用心のため店前に到着したのは
9時40分
でありました。この時間帯に並ぶアフォは自分だけだと思いながらも南千住を降りてから店前まで小走りなってしまった友里。
1番乗り?
とシャッター前に走り込んだら、何とアフォは他にもいらっしゃったのです。人数的には4人目、グループ的には3番目でありました。
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ここで注意したいのは、オープン前の行列の人数はまったくアテにならないと言うこと。私のような席取りが先に並んでいるだけで、オープン時刻前に集合すれば何人でも入店出来るのであります。
極端な話、40人団体の代表が一番乗りしていたら2組目から
2回転目の入店
となってしまうわけであります。
幸い曇り空でそれほどの暑さを感じなかったこの日、10時を過ぎた頃は未だ7組だけでありました。
この行列を見て私は新しい発見をしたのです。鰻と言えば年寄りの好物だと思っていたのですが、20代と若い人の割合が高いのです。尾花の鰻は若者にも人気なのでしょうか。
週刊誌や新聞を買うのを忘れたので手持ち無沙汰の友里。時間潰しはアフォな一般客(自分も含めて)の行列ウオッチングだけでありました。
10:25頃には15組くらいになったでしょうか。普通ならキャパ40名ですからこの時点でも楽勝だと思うのですが、世の中甘くないんですね。この頃になると、席取りの先発隊に後発隊がどんどん合流してくるのです。
私の前の女性2組の先発隊(2組目)はこの時期既に5名に膨れあがっておりました。後からわかったのですが、この時点の到着では初回の入店は無理だったのです。
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11時頃の行列は90人くらいになっていたでしょうか。我がチームも後発隊が到着し、安心して列を離れて最後尾まで人数を数えることが出来たのです。
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そして11時を過ぎた頃からでしょうか、行列の多さに嫌気が差したのがすぐ帰ってしまう客も目立ってきました。
こちらは9時40分から並んでいるんだ。舐めちゃいかんぜよ?
と心の中で叫んだのであります。
11時過ぎにはシャッターが開くと思っていたのですが、実際のシャッターオープンは開店10分前か。
女性スタッフが順番にグループ人数の調査を始めたのです。一人で並んでいた一番乗りのオヤジさんのグループは4人になっており、2番目の女性2名のグループはなんと
9名
に膨れあがっているではありませんか。
我々も4名でしたからここまでで既に17名。キャパの半分近くをわずか3組で占めてしまっていたのです。後続のグループも4名以上が主体でしたから、実際の1回転目入店は10組行かなかったのではないかと考えます。
本日のブログは入店前迄ですが、この大行列を呼ぶ営業形態は大きな問題を抱えていると考えます。
線路沿いの狭い道(しかも両側通行)に大行列ですから、車の往来の度に冷や冷や。今まで事故がなかったのだろうか。
連れ達は危ないから「予約制」にするべきと言っておりましたが、それは甘い考え。この店は鰻の味ではなく予約を取らず行列を造ることで客を釣っているからであります。20年前の
ホブソンズ
みたいなもの。行列が凄いからアフォな客は
鰻が美味しいんだ
と勝手に思い込んで押しかけるのであります。この店から行列をとってしまったら、客は殺到しません。予約制への移行は尾花にとって
死活問題
なのであります。
この行列営業(予約をとらないだけ)の撤回は事故でも起こらない限り無理なのですが、もう1つ手があることを思いつきました。
それは冒頭にもちょっと触れた
40人団体での一気訪問
であります。
まずは40人集めてとにかく一人でよいから一番乗りするのです。そうすれば、朝の9時に到着したとしても、その後の客は2回転目しか入店出来ない。
これを何日か繰り返せば、いくら大人しい日本人と言っても怒りは爆発するのではないか。予約不可(個室だけ予約を受けるという話もあります)を撤回しないまでも
後発隊の合流禁止
となれば、今のような過剰な席取りはなくなるでしょう。
事故か熱中症の大量発生、もしくは40人一気訪問がなければ、尾花の大行列は不滅であると考えます。