やっぱり皿だけではわからなかったミシュラン調査員

ミシュランHPのプレスリリースに、ミシュランガイド東京版の正誤表が掲載されています。
店名など基本データの間違いを増刷版で何ら修正されていない不誠実さに、各方面の人から批判がでていましたから慌てて対応したのでしょうか。まずはご覧ください。
http://www.michelin.co.jp/media_center/news/corporate/071210-2.html
このなかで笑ってしまったのがP265での正誤対比です。選ばれたために、1つ星の権威を一気に陥落させてしまった店の代表格の一つ、「森本XEX」での記述の一部で、「千葉産の伊達地鶏」を「地養鶏」と修正しています。
この誤掲載の原因は
1、 調査員が食べて「地養鶏」を「伊達地鶏」と間違って判断してしまった。
2、 店側の説明を聞き間違えて書いてしまった。
3、 昨今の偽装問題の拡大で仕入れルートからの漏えいを恐れて、店側が慌てて説明を修正してきた。
この3点くらいしか考えられませんが、第一項はまずあり得ません。他の店の記述でも言えることですが、ミシュランは自分の検証をまったく載せず店側の口上しか垂れ流ししていないからです。「地養鶏」を食べて「地鶏」と間違える舌の持ち主で、知っている地鶏の銘柄が「千葉の伊達」だった、などという可能性はまずないでしょう。ここまでいい加減な調査員なら日本からの撤退を私はおススメします。
おそらく、第3項に限りなく近いのではないかと私は考えます。いくらミシュランの調査員のレベルが低いからと言って、「地鶏」とどちらかというとブロイラーに近い「地養鶏」の違いを知らなかったとは思えない。店側が「地養鶏」と発言して「千葉産の伊達鶏」と聞き間違うのは伝言ゲームでも無理ではないか。
どちらにしても今回、ミシュラン調査員は「鶏」の質が見分けられない普通の舌の持ち主だったということを自ら明かしてしまったということです。
おそらく日本人調査員も含めて、ヒラメ、カレイ、鯛、鱸など白身の魚の違いも食べてもわからないのではないか。何千、何万という数は必要ないですが、ある程度食べ比べた経験がなければわかるはずがないからです。こんな「地養鶏」と「地鶏」の区別もつかないような低レベルの調査員が「鮨屋」や「割烹」を評価しているのですから、如何に「ミシュランガイド東京版」がいい加減な評価であるかがわかるというものです。
話は変わりますが読者の方から銀座の「リョウリ ゲンテン」が閉店しているとの情報をいただきました。早速確認に行ったところ、1階と同じくバッグなどの展示フロアになっており、電話も留守録になっていましたから完全に撤退したようです。
角館の地だからこそ評価を得ていた料理人を勘違いさせ銀座に引っ張り出してきた山本益博氏。バッグメーカーのゲンテンをスポンサーにするという評論家の領域を踏み越える「プロデュース」をしてしまうこと自体も批判の対象ですが、あれほど雑誌で煽って宣伝したのにこの結果。
マスヒロさんの舌というか見る目もまったくたいしたことがないということがわかります。プロデュースのセンスもまったくない。
こう書くとご批判もあるかもしれませんが、飲食店をやろうとしている方は、マスヒロさん、犬養裕美子さん、山本コテツさん、小山薫堂さんなどに知恵を借りるよりこの友里に相談された方が流行る店ができるのではないかと思います。儲けることは絶対出来ないでしょうけど。
ネットでは友里が昔ワインバーを経営していて潰した、といったまったくのデタラメを吹聴しているアンチファンがいるようですが、飲食店の皆様、そのような事実はまったくありませんのでご安心ください。