さらばモンラッシェ

さとなお氏の人脈自慢の見苦しさを読むにつけ、行った自慢(店訪問レポートは自慢かも)、持っている自慢など「自慢」を極力避けている友里。本日はワインネタなのですが、「持っている自慢」になってしまうかもしれません。ご容赦下さい。

先日、お世話になっている人から、ワインに関する質問を受けました。

クライアント(1980年生まれ)にヴィンテージワインを送りたい

30年前のワイン、それほどの古酒ではないですが、80年という微妙な年でもあるので流通しているワインは少ないのではないか。ショップやネットからの購入は難しいと判断して、

いくつか持っていると思うので譲りますよ

と安請け合いしてしまいました。
最近ワイン会などをやっておらず、よって所蔵リストを見ていなかったので、30年前のワインなんていくらでも持っていると思っていたのですが、帰宅してPCでリストを見てビックリ。ほとんど80年のワインがないではありませんか。微妙な年だったので、積極的に集めていなかった。

飲んでしまったものもありますがフランスものでは、シャンパーニュはゼロ。白は1種で赤はランドンヌ、ムーリンヌにジャイエしかない。
今さら譲るワインがないとは言えず、悩みに悩んだ末、2本あった白ワインの1本を選択したのであります。

‘80 モンラッシェ  コント・ラフォン

普段から「モンラッシェ」自体を飲む機会が少ないのに、この年2本しかないワインを探しに泣く泣くセラーへ取りにいったのが先週末でありました。
ラフォンの30年ものはもう巷に流通していないはずで、しかもそれが最高峰のモンラッシェ。そして手放すともう二度と手に入れられないワインと昨晩お別れしてきたのです。

インポーターのラベルを見て、クリスティーズのオークションで落としたワインと思い出しましたが、最近のワイン価格を考えると信じられないほど安い購入値。
懲りずに株で損をし続ける友里ですが、ワインに全財産を投資していたら10倍、20倍、30倍になっていて今頃ウハウハだったとあらためて悔いた次第であります。(とはいえ当時はワイン収集で蓄えがなくなりましたからある意味全財産かけていた)?

20世紀後半当時の白ワインとしましては、コシュ・デュリのコルトン・シャルルマーニュと並んでDRCのモンラッシェよりレアだと言われていただけに、和食や鮨に合わせて飲むような暴挙だけはしていただきたくないと願うばかりであります。

この件で久々に所蔵リストを見て考えました。

?このペースなら死ぬ前にほとんど飲みきれない

今後は大事な人とバンバン所蔵ワインを消費していくと誓ったのであります。