さらばコンタックス

せっかくの9連休だというのに、何のプランもなく突入してしまったGW。蓄えが底をついたので仕方ないことなのですが、ここまで何もやることがないとは時間の消費が大変であります。仕方ないので書斎(単なる部屋の片隅)を整理することにしました。

まずは、よくまあこんなに購入したと感心する「東京カレンダー」や「ダンチュー」など一般客には何の参考にもならないヨイショ雑誌を整理。
以前はブログネタのため毎回購入していたのですが、中身に違いがそうないことから、最近はブログで取り上げるネタ元にもならなくなっておりました。
ここ数年、目を通していないこれら雑誌に加え、古くなったミシュランガイド(海外版も含めて)を入れると、廃棄の量は半端なものではありませんでした。

そしてこれらの片付けをしているとき、すっかり忘れていた「ブツ」を見つけたのであります。それは

除湿庫に入った銀塩一眼レフ

であります。今はデジタルミラーレス一眼レフで旅行写真をとるだけの友里でありますが、以前はカメラに凝っていたのであります。何でも形から入る悪弊がある友里、一通りの機材を揃えておりました。
カメラ本体や交換レンズだけではなく

一脚、三脚、各種機能別フィルター、レリーズ、各種フラッシュ

から、リバーサルフィルムをバックライトでみる台(機材名失念)や拡大レンズまで揃えていっぱしのカメラ好きを気取っていたのです。勿論現像は「ホリウチ」とかいう

リバーサルフィルム専門店

に出していましたっけ。でもこの会社、今でも存在しているのでしょうか。
形から揃えて後から技量を磨くのが友里のスタイルでありまして、使用カメラのメーカー主催のスクールへ何回も通っておりました。
そうです、その使用カメラは本日のブログタイトルにもありますが

京セラのブランド:コンタックス

だったのです。当時の銀塩カメラではカンノン、ナイコンが2大メーカー。しかし普通の人と同じものを欲しない性格なのは「車」(残念ながら車はこの10年右肩上がりになってしまってメジャーになってしまった)だけではなく、カメラにも反映されまして

ちょっと通っぽくみえる
レンズがカール・ツァイス

という理由だけでコンタックスを選んでしまったのであります。割高に感じる値付けもミーハー精神を満足させるものでした。当時は華の独身でありまして、懐の余裕も今とはまったく違ったのでありました。(株でもそうはやられていなかった)

当時もデジタルが出てきておりましたが、まさかプロまでデジタルにするとはまったく予想していなかった友里。京セラがカメラ部門から完全撤退することも、リバーサルフィルムがガラパゴス状態になることも予想できず

コンタックスはお蔵入り

となってしまったのであります。
フィルムがほとんど絶滅状態でありますから、今後もこのコンタックスを使用することはないと判断。それなら誰かに使ってもらったほうがカメラにとっても良いだろうとの判断(本音は使わないなら懐が苦しいからお金に換えるしかないとのドライな判断)で

銀座のカメラ店に下取り

に出したのであります。修理や部品提供を放棄した完全撤退のコンタックスのカメラ本体は二束三文。
自慢のカール・ツァイス(実際は日本のレンズメーカーが研磨している)もズームは二束三文でありまして、売値の過半を稼いでくれたのはポートレート用に購入した

単焦点レンズ

でありました。査定にはなぜか電車賃として2000円(Tシャツとジーンズ姿だったので同情してくれたのか)が入っておりまして、総計は

購入額の1/20くらい

でありましょうか。小さな車が買えた投資額が、ノートパソコン代くらいになってしまったのであります。
晩年もJALを立て直したとかで未だにその手腕を評価されている稲盛和夫さん。でも自分の庭でもあった京セラの

夜逃げみたいな撤退

のため、コンタックス愛用者は大きな被害をうけたということは世に知られていない事実であります。

最後に食ネタを少し。
昨晩、スーパーだかコンビニで購入していたレトルトカレーを家で食べました。この2週間、食欲だけではなく飲欲も落ちている友里、カレーで食欲増進をはかったのであります。深く考えず選んだのは

自由軒の名物カレー

「名物」にうまいものなしという格言を食べる前に思い出したかった。
箱に書いてあった指示通り、ご飯にルーをかけて生卵を乗せ同封の

四代目ウスターソース

をかけて食べたのでありますが、口に入れた瞬間

何だ、こりゃー

ウスターソースの味しかしないというか、肝心のカレーらしき味がしないのであります。勿論スパイスなんてまったく感じません。
何とか無理して食べ終えたあと、これは大阪の人だけには許容される味(スパイスが効いていないので)だとパックをよく見たら

大阪・難波

とあるではないですが。私は「自由軒」の「自由」は

自由が丘の洋食屋

と思っていたのですが、なんと大阪は難波の店であったのです。
私はこれを取り扱った東京のコンビニかスーパーのバイヤーに言いたい。

大阪のカレーを東京で売るというのは、劇団四季のミュージカルをブロードウエイで上演するのとおなじような暴挙だ

と言い切ってしまうと、また怒られるでしょうか。

追加
先ほど掲示板で、食べた自由軒のレトルトカレーはバッタものではないかとのご指摘を受けました。よって、パックの裏表の写真を掲載することにします。
本店名や住所は本物と同じ。どう見ても本物のレトルトカレーに見えるのですけど。

自由軒レトルトカレー 表面

 

 

自由軒レトルトカレー 裏面