さとなお氏を実名で批判的に取り上げている出版本

やっとJALが会社更生法を申請しました。遅きに逸した感もありますが、破産よりはマシな選択だったかどうか、3年後には結果が出ることでしょう。
JAL本体だけではなくマスコまで盛んに「マイル」維持を訴えて客離れを防ごうとしていますが、友里掲示板へ書き込みましたが、「ステイタス」のことについては何ら触れられておりません。
リピーターを対象に乗った回数や距離、購入チケットの種類などでダイヤモンド、プレミア、サファイア、クリスタルの4段階にランク分けするシステムがあります。

このステイタスのランクによって、優先搭乗、ファストクラスカウンターでのチェックイン、各種ラウンジの使用、専用セキュリティーレーンの使用、マイルの有効期限、などのサービスの権利が変わってくるという、マイルとは別のリピーターを抱き込む集客戦略であります。
いずれのサービスも本質的なものではなく、単なる客の「見栄」を満たすだけのもの。特に「ファストクラスカウンター」でのチェックインなど、ファストクラスではない予約ではみっともなくて私はあまりやる気がしない変なサービスです。
ただ人間は、自分は他の人とは違うんだと思いたい、人に思ってもらいたい、という見栄の強い人が多いんですね。山本益博氏などその典型でありますが、この友里もミーハーで見栄っ張りですので、このステイタスには結構固執しています。
このつまらない「ステイタス」を維持するのかしないのか、はっきりしてもらいたいと思うのは友里だけでしょうか。

しかし脳天気なことを書いている人が居ます。さとなお氏です。自分はJAL派と公言し

乗務員、がんばれ。現場ががんばっていることを客はみんな知っている。少なくともボクは応援している。

と毎度のことですが、ひびきの良い純粋な人が泣いて喜ぶ上っ面だけのコメントを発しています。
http://www.satonao.com/archives/2010/01/post_2806.html

彼は、JALの歴代経営者(天下り含む)やJALに関与した役人が「頑張っていなかった」こと、機長はじめ高給取りの社員達が自分の待遇保全だけを考えていたこと、などをご存じない世間知らずのようです。
彼はJAL派と言っていますから、JALを使っているのでしょうが、全部自腹なんでしょうか。
JTA(日本トランスオーシャン航空 JALの関連会社)の仕事(沖縄のヨイショ宣伝記事をweb上に連載している)をしているくらいですから、ちょっと疑問であります。

さてその「さとなお氏」。友里掲示板の情報から、最近出版された本に実名で批判的に取り上げられていることを知りました。
今ウェブは退化中ですが、何か?」(中川淳一郎著 講談社)であります。
実はオバマ大統領が使ったことがなかったという「Twitter」を、暇つぶしのツールでまったく役に立たないと徹底的に批判している本であります。54ページの一文を引用します。

彼らはTwitterこそが新たな「何か」をもたらすとして普及に努め、自らも率先して使って、「成功スタディ」を造ろうとしてきた。
『明日の広告』の著者である電通の佐藤尚之(さとなお)氏に至っては、2009年9月29日、鳩山由紀夫首相と会食した際にtwitterの使用を勧めたほどである。

同書の帯には、

たかが暇つぶしツールのTwitterを首相に勧めるなよ!

と真っ先に書かれているくらいでありますから、勤務先と実名まではっきり書いてしまった中川淳一郎氏、かなりさとなお氏にお怒りであることがわかります。
さとなお氏、出版本で批判されるくらい大物になったということでしょうが、大物になったなら得意技の「スルー」をそろそろ封印する時期に来たのではないかと私は考えます。