年末年始のTVを見て

この年末年始は自宅で過ごしたため、例年になくTVを見る機会が多かった。どのチャンネル(最近はリモコンボタンですけど)をまわしても大差ないバラエティーの氾濫を見て、

これじゃ一億の脳が総豆腐状態

になってしまうと危惧したのです。ジャニーズと芸のないお笑い芸人の時間潰し番組を喜々として見ている家族を見るにつけ

日本が崩壊するのは民主党(菅政権)のせいだけではない

と考え直した次第であります。
芸のない芸人の他に目立ったのが、いつの間にか出てきた暑苦しくてキモイ女装タレント二人と自称戦場カメラマンの渡部陽一氏。吉本芸人と同じくまったく面白みのないトークを連発しているだけですが、スタッフのヤラセ笑いを

オンエア

させる手法がセコ過ぎ。何も知らない子供が聞いたら、あんなつまらないトークが

面白いのか

と勘違いするではありませんか。
だいたい昨年からTVやイヴェントに出突っ張りの自称戦場カメラマン

いつ戦場で写真撮っているんだ

と突っ込む人は居ないのでしょうか。彼からカメラをとったらただの

陸に上がったカッパ

だけに、今年の前半で賞味期限は切れるのは必至でありましょう。
TVカメラがないと普通のしゃべりに戻ると聞きました渡部陽一氏。頭の回転の早い人は早口であると言われていますが、スローモーなしゃべりの人の回転が悪いとは限りません。
でも本当にあんなにスローモーなら、シビアな戦場では仕事できないのではないか。不肖・宮嶋(この人もタレントに近い)のほか、他の本物戦場カメラマンの渡部評を聞いてみたいものです。

キモイ女装タレントと自称戦場カメラマンの他にTVで目立ったのが

グリーの宣伝

であります。これでもかと新しい携帯電話ゲームを次々放映して客を釣ろうとしているようですが、老獪なのは画面の下の方に

課金

という文字を忍ばせているところ。この会社は広告費だけではなく深く考えない人からはほとんど意識なく徴収してしまう

課金制度

が利益の根源ではないでしょうか。
売り上げ350億に対して、営業利益が195億円という信じられない営業利益率(55%)は純粋な広告収入だけでは上げることは出来ないと私は考えます。

利用者(特に未成年)がこの課金制度を完全に把握してからゲームを楽しんでいるなら問題はないのですが、果たしてどこまで理解しているか。未成年に対しては課金利用金額の上限を設けるといった自主規制をしているようですが、それでは物足りずもっと厳しい規制がかかるのではないか。
キモイ女装タレントや自称戦場カメラマンの露出過多と同じく、このグリーの連日の宣伝ラッシュ、私は

稼げる今のうちに出来るだけ稼いでおこう

といったなりふり構わない戦術ではないかと思ってしまうのです。売れているかどうかわかりませんが、伊藤章良氏の著書

東京百年レストラン(百年続くだろうレストラン)

にある末永い商売とは対極のビジネスであると私は考えます。

どうしちゃったの?古川修さん

1週間近く、基本的に自宅でじっとしていたこの年末年始。ほとんど運動をしなかったと言いますか、歩くこともなかったので体が鈍ってしまったようです。酒類や食事の摂取量は減っていませんから、体脂肪率は上昇してしまったのではないか。でも怖くて体脂肪計に乗れません。

今朝のTV朝日では築地市場の御用始めの模様が流れておりました。

世界各地から集められた本マグロやクロマグロ・・・

とありましたが、私の知識では

本マグロ=クロマグロ

ではないか。だいたい世界各地に本マグロ(クロマグロ)が分布しているのでしょうか。南半球はそのものずばり南マグロ(インドマグロ)で別物だと思っておりましたし、メバチ、ビンナガ、キハダの方が漁獲量は多いのではないでしょうか。
その報道の中で、340キロ級の本マグロ(クロマグロ)が市場最高値の

3300万円

で競り落とされたとありました。
例年ですと、久兵衛と香港資本という、いわば身内同士(あくまで推測)の競り上げが大々的に報道されていましたが、今朝のTVでは競り落とした店(実際は仲卸)の名は出ませんでした。久兵衛、今年は競りに参加しなかったのでしょうか。
競り落とした価格と鮪の質が比例するとは限りません。特に年初の市場では、扱われる鮪は昨年の鮪をかなり寝かせているわけですから、初物だといって飛びつくのは考え物だと思います。あくまで

話題造り(つまり宣伝)

だと思った方が良いでしょう。

本日から友里の本業もスタートです。新聞ではない週刊誌などのマスコミでは、今年以降、未曾有(みぞうゆう?)の世界不況に突入するとの記事もあるようです。
唯一調子の良かった大企業も再度沈み込んでしまうのか。吹けば飛んでしまう零細規模の友里本業、脳天気に今後も副業を続けていられるか厳しい1年になるかもしれません。
飲食店業界、特に中途半端な高額店も正念場ではないか。ただでさえ厳しかったここ数年です。これから独立(スポンサー付きを含めて)を考えている料理人の方は、今まで以上に慎重にならなければいけないと思います。

さて読者の方からの情報です。
友里征耶を名誉毀損で訴え、見事勝訴したあの古川修さんの近況がわからないというのです。
古川修さんはブログとツイッターの2つを公開しているのですが、この原稿を書いている時点でその最後の書き込みは

ブログが2010年10月10日
ツイッターが2010年11月29日

と、この数ヶ月まったく更新されておりません。

http://superlife.at.webry.info/

http://twitter.com/YoshimiFurukawa

以前のブログにも書きましたが、ツイッターは知りませんがブログは毎日更新してナンボのもの。
あの佐藤尚之氏(さとなおさん)が、内容のない自己陶酔文や自慢話を続けているのも

継続こそ力なり

でして、毎日続けることによって自身の宣伝効果がでてくると自覚しているからなのです。この友里も毎日続けておりますけど。ましてツイッターを1ヶ月以上更新しないのでは

つぶやき

ではなくなってしまいます。
思えば一昨年の5月末、自身の勝訴(対友里)に浮かれて代理人を通してメディア関連へ以下のようなコメントを発送した古川修さん。

http://superlife.at.webry.info/200905/article_15.html

ブログでは伏せ字になっておりますが、送った書面には私の本名を勝手に書いたのでしょう。
自身の勝訴の結果だけではなく、わざわざ判決文の都合の良いところだけを抜粋しただけではなく、

法治国家である日本の社会ルールを逸脱したと認定された

とか

社会ルールを勉強し直して再起を図られることを期待いたします

と言いたい放題。結果は名誉毀損となりましたが、事実を書いて読者の為にはなったと思っている記事を書いただけの友里を

極悪非道

のように表現してしまって良いのか。メディア関連だけに送付したとしても、ブログでここまで公開してしまっては自らも

名誉毀損

に値する愚行だということがご本人にはわからなかったのでしょうか。友里は

ペンにはペンで対抗し、司法の力は借りない

と宣言していましたから、リスクはないとやってしまったのでしょう。
文面からは、メディア(マスコミのこと?)から友里征耶を抹殺したい、つまり

こんな無法者には仕事を与えるな 

という要請がにじみ出ておりましたが、その後も副業で失職せず本(グルメの嘘)も出版出来たのは皆さんご存じの通り。
マスコミから取材を含めて仕事はそれなりに来ますし、今年も2冊出版する予定だと先日のブログでも書きました。
逆に古川修さんはこのあと本を出したとは聞いておりません。

そしてブログ、ツイッターとこの数ヶ月の沈黙の古川修さん。
肝心のご本人が埋没してしまっては拍子抜けと言いますか友里も生き甲斐の1つがなくなります。
ここはぜひ古川修さんには、以前にも増す活気を取り戻していただきたいと考えます。

バードカフェというより、グルーポン自体のコンセプトに問題がある?

正月早々から飲食業界が盛り上がっております。もう皆さんご存じの

バードカフェのお節問題

グルーポン(あの「かどわき」も手を出してしまったと聞きました割引サイト)経由で購入したバードカフェのお節(2万1000円が1万500円に割引)が

人数分(4人分)なくスカスカで腐敗?していた

という事件であります。

http://matsea.blog136.fc2.com/blog-entry-348.html

このお節を販売した外食文化研究所(主に横浜で何軒も展開している外食産業)に一番の問題があり、社長(既に辞任?)に批判が集中するのは当たり前ですが、他にもっと根本的な問題があるのではないか。
私はこのお節を扱った

グルーポン

のコンセプト自体に無理があるのではないかと考えるのです。
グルーポンは、レストランでの食事に限らず色々な商品をまとめ売りすることにより

自称通常価格の半値以下

で提供する会社であります。
レストランを例えに出しますと、グルーポンの宣伝文句をそのまま信じるならば、

1万円のコースが5000円以下で食べられる

と言うことになります。
純粋無垢な人でしたら、1万円のコースの原価は3000円(通常原価は3割と言われております)なので

2000円の粗利があるからまとめ売りすればやっていける

と考えるでしょう。私もそれに近い推測をしていたのですが、実はグルーポン自体の手数料として通常50%(30%くらいに値引く場合もあるとか)も取られると聞き、このビジネスモデルは購入者にとって

まったく得にならない

と考えるようになったのです。上記の例えで考えますと、グルーポンへの手数料を除いた店の手取りは

2500円から3500円

しかないではありませんか。いくらまとめ売り(100枚以上)したからといって、レストランは箱商売ですから一日の客数には限りがあります。大量生産のメリットは享受できないのです。
つまりまともな「1万円コース」をグルーポン経由で半値以下で客に提供するのは

物理的にも経理的にも無理

であることがわかるというものです。
もし可能だとしたら、3500円でやっていけるコース料理を1万円で提供していたと常連が知ることになり、怒り狂ってもう店には来なくなるのは必至。
ではどんなコース料理を用意するかというと、あくまで友里の推測でありますが、グルーポン用に特別なコースを考え出すということ。
つまり割引した価格(半値以下この例えで言えば5000円)で成り立つ料理内容(原価が3割として1500円前後でしょうか)を創造し、それを自称通常価格として

1万円

として5000円で募集してしまうわけです。これならばグルーポンに最高50%の手数料を取られたとしても、なんとかペイ出来るギリギリの線。
グルーポンに手を出す店は集客に苦労している店だけなのは、いくら純粋無垢な方でもおわかりでしょう。
カンテサンスや京味など連日満席で黙っていても席が埋まる店が、

わざわざ半額に値引く

という戦略で売り上げを落とすはずがないからであります。
つまり客が来ないから店の宣伝をしたい、また客を増やして

固定費を少しでも吸収したい

と考える不盛況な店だけが、悪魔の囁きとも言えるグルーポンの誘いに乗ってしまうのであります。
しかし私はレストラン関係者に訴えたい。

グルーポンに手を出すことは、自ら客の不入りを開示することになる

長期にわたって割引コースだけを提供することはできません。一時的な集客に目が眩んでグルーポンに手を出すと、

なんだ、客が入っていないのか

と世間は判断してしまいます。居たかどうかわかりませんが

今までの客が離れてしまう
まともな新客が寄りつかなくなる

というデメリットをもっと考えるべきではないでしょうか。