TPP参加賛成者の典型的な意見をご紹介

今週2回もTPPについてブログで取り上げたからか、友里掲示板だけではなく、メールでも色々なご意見をいただきました。そのほとんどが

TPP反対

であったのですが、ある読者からはTPP賛成者の意見というものを参考に送っていただきました。
普段から料理の嗜好は人それぞれと言っている友里、TPPに関しても人それぞれでありますから、反対意見ばかりではなく賛成意見も紹介しなければ不公平であります。
よって本日はTPP参加賛成者の意見を取り上げることにします。

彼ら賛成者の考え方は、とっちゃん坊やこと竹中平蔵氏を代表とする

新自由主義

そのもの。何でも公平にそしてグローバルにという発想のようです。

1、オバマがTPPに積極的な理由
参加国に日本のような工業先進国がないので、アメリカの労組が容認したから。韓国や日本が参加を決めていたら、労組は容認していなかった。

友里考:それじゃなぜ日本に参加を強要するんだ。

2、TPPは不利でも脱退不可能でもない
国際法を遵守する主権国家同士の協定なので、交渉が不調に終われば参加しなければよいだけ。また参加後も脱退すれば良いだけです。

友里考:反対者と真っ向食い違う見解ですね。交渉途中で降りることは出来るかもしれないけど、参加してしまったら、脱退が他国に不利益になると訴訟をおこされない担保がはっきりしない。
またその国際法自体が日本に不利益であるかもしれないという発想がこの人にはないらしい。

3、TPP参加のメリット
日本の公共事業における入札慣行である「談合」が、TPP参加によってなくなれば、価格競争を阻害しなくなり、無駄な税金の支出がなくなる。つまり歳出を削減できる。

友里考:確かに公共事業を完全にオープンにすると、落札価格は激減するでしょう。しかしその大半の事業を海外の企業が持っていったらどうなるか。日本企業が受注しなくてよいのか。
また売り上げが激減するわけですから、歳出も減るけどそれ以上に歳入(税収)も下がるのではないか。

4、TPP参加で経済成長
経済成長の要因は労働力増、資本増、技術革新の3つ。TPP参加によって人的資本、経営資源を国内に導入し、海外の活力を取り込むことによって技術革新が達成される。

友里考:確かに日本にある企業は発展するかもしれませんが、株主は外人、そこで働く社員も外人と、日本にあるけど日本人の会社ではなくなってしまうのではないか。巷に日本人の無就業者をあふれさせてまで、技術革新が必要なのか。
軒先を貸して母屋を取られる、のではないか。

4、TPP参加は中国への牽制やアメリカの横暴への歯止めに貢献する
日本がTPPに積極的に参加し、アジア太平洋地域でのルール策定を主導してそれを中国へ提案・遵守するように求められる。
TPPは、貿易、投資などをはじめ環境や労働法制など、WTO管轄外の分野についても新たなルールを導入しようするのであるか、らアメリカの覇権的な行動も抑制することが出来る。

友里考:この人は性善説の信奉者か。ルールに中国が従順なら、尖閣諸島などの領土問題など日中間で起こるはずがないではないか。(日本は外交上問題ないと言っていますけど)
自分のことしか考えないアメリカが、属州としか思っていない日本から抑制されるはずがありません。

5、TPP反対者は既得権者のみ
既得権構造が侵される農協や関連官僚、その族議員、そして同じく既得権を侵される医療や法曹関係者は、いかにもTPP参加が我が国の著しい不利益になるといういくつもの根拠希薄な嘘を伝播しているのです。

友里考:TPP参加賛成者の根拠も私には希薄に見えるんですけど。
賛成する人は、あらたな既得権を得ようとしている人じゃないかとの反論にどう返答できるのか。
制度変更はつまるところ、旧既得権者と新既得権者の戦いなんですね。私はTPP参加により、新既得権者に外人が大挙押し寄せてくるのではないか、残りは売国日本人だけではないかと思ってしまうのです。?

とっちゃん坊やもそうですが、彼らはアメリカ性善説のもと、何でも自由に公平にすれば世界が平和になるという理想があるようです。ある意味友里は、彼ら新自由主義者も

純粋無垢な人

だと思うのですがいかがでしょうか。
すべての制限をなくすことをよしとするなら

柔道やボクシングも無差別級一本に統一しろ
選挙権や被選挙権に年齢制限するな
少年法も撤廃しろ
男女別トイレもやめて、大浴場はすべて混浴にしろ

などTPP参加の前に、彼ら新自由主義者のやるべき事は沢山あるはずと言い切るのは暴論でしょうか。