順調に散水、もとい注水がすすんでいるような大本営発表だった福島第一の1号機。4/27の友里ブログでは格納容器や圧力容器が壊れて外部へジャジャ漏れしていなければ
1ヶ月足らずで満杯となって水棺が完成する
と述べました。毎日6トン以上の水を散水、もとい注水しているはずですから、遅くてもそろそろ満杯かと思っていたら(大本営を信じるなら)、なんと
容器の半分も満たされていない
とう報道が昨日ありました。
http://www.yomiuri.co.jp/science/news/20110512-OYT1T00138.htm
毎日圧力容器だか格納容器に6トンの水がまとも入り、その水が外部へジャジャ漏れしていなければ、こんな現象は科学的に証明できることではありません。オカルトではないのですから、水という物体がワープするはずがないからです。この現実は
水が実際には入っていない
或いは
水が容器からジャジャ漏れ
以外の何物でもないことを証明しているのです。大マスコミはなぜ、友里のように小学生の算数知識を持って政府や保安院、東電に
圧力容器の全容積は何立米なのか
と質問し、毎時6トンの注水を信じるなら1日の注水量は144トン、すなわち144立米ですので容器の全容積の数字を聞いてから
全容積(立米)÷144立米=満水になる日数
と突っ込まないのでしょうか。大マスコミにはサルではないが、小学生の算数能力もない記者ばかりだとしか私には考えられないのです。
また、1号機のことしか報道されていないここ数週間ですが、3号機では何か拙いことが起こっているようです。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20110511-OYT1T00899.htm
東京和食の出汁ではないですが、かなり濃い汚染水が海へ流れ込んでいるようです。
問題は海への流出を止めるだけではなく、原子炉からの漏洩が大問題のはず。炉内とツーツーでありますから、現在でも順調に
放射性物質が外部へ進出している
のは明かであります。サルでない限り、工程表が順調にこなされているとは思わないでしょう。
さて先日、出張で大阪へ行った際、オープン初日はフィーバー(死語)のようにTV報道されていた伊勢丹に立ち寄りました。パンフを貰ってきたところ、正式名は掲題のとおり「JR大阪三越伊勢丹」と長名のようです。
まずチェックしたのは出店したレストラン。かなりの大物が入っているのではと予想したのですが、ビッグネームは
高麗橋吉兆 ポンテベッキオ 美々卯 モリタ屋(これはちょっとビッグには苦しいか)
くらいでしょうか。その他はファミリーダイニング、洋食、串揚げ、ブッフェレストランなど結構小粒なんですね。
オープン直後の10時の平日であったからか、レストランフロア以外の客入りは多くありません。そんななか、菓子を買いにB2フロアへ行って私は驚いたのです。
いわゆるデパ地下でして、コンセプトが新宿の伊勢丹とかなり似ているように感じたのです。余裕のスペースでスタイリッシュな内装。新宿伊勢丹本店の成功にだけ注目した
伊勢丹神話
でありますが、私の知る限り大きな成功を得ているのはこの本店のみ。敢えて言えば京都店もうまくいっているでしょうか。
伊勢丹神話を信じてテコ入れした他の店はほとんど成果が上がっていないと聞きました。私はこの伊勢丹の局部的成功はひとえに
お上りさん(はっきり言ってすみません)
のおかげかと。ターミナル駅として周辺から多くの人が押し寄せる新宿や観光客が押し寄せ続ける京都が順調で他の地域がたいした成果がないのが持論を正当化する証左だと思っております。
あくまで私見でありますが、伊勢丹本店をそのまま銀座や日本橋へ持っていっても現在の好調は維持できないと思うのです。その証明に、入店している高額寿司屋を例に挙げましょう。
都心(特に銀座)では通用しないと私が評する寿司「魯山」のお好みカウンター(客単価1万円以上)が連日満席という不思議。この価格なら、海鮮寿司ではなくまともな江戸前鮨が銀座には多くあるだけに、今のような集客は銀座客相手では無理。レストランだけではなく他の商品も同様だと私は考えるのです。
では果たして大阪はどうなのか。私は大阪人気質を伊勢丹は理解していないのではないかと。見てくれより「実利」を優先する大阪人。新宿や京都の客層とはまったく異なると思うのです。
神戸辺りから人も流れてくるかもしれませんが、周辺から新宿へ上ってくる人と違って、はっきり言うと怒る人もいらっしゃるでしょうが、神戸から大阪へ出る人は「上る」より「下る」という意識を持っているのではないか。
過去の成功神話に固執しつづけ失敗を繰り返す会社は歴史が証明しております。
阪急、阪神、大丸と関西資本(大丸も創業は京都)が乱立している大阪。大阪三越の失敗もまだ記憶に新しい。
私は大阪伊勢丹のコンセプトをみて、今後は結構厳しいのではないかと考えてしまうのです。