GOETHE(ゲーテ 幻冬舎)のミシュラン批判を読んで 最終版

今回が最終版であります。よくここまで同じ雑誌で引っ張ったな、とのご批判もあるでしょうが、なかなか友里的には面白い特集記事だったものでネタに使わせていただきました。
さて最後を飾るのは、最後の2ページで表記されている「ゲーテが選ぶ東京レストラン50軒!」と「本当なら、体を張ってでもあなたが行くのをお引き留めしたい店」についてであります。
ジャンル毎にまとめられた「ゲーテおススメの店50軒」。知らない店もいくつかありましたが、味わい、嗜好は人それぞれなので絶対的な正解があるとは思いません。「京味」や「北島亭」のように誰でも納得の店とは別に、いくつかの疑問の店が紛れ込んでいたのでちょっと触れてみます。
フグの「めうが」、どう味わっても旨み調味料を多用しているとしか思えない後味なのですが、そんなことは関係ないのでしょうか。刺身は昆布〆みたいにも感じました。焼きフグには味塩が添えられてあったし。イチゴにかけられていたコンデンスミルク、小学校以来何十年ぶりに舐めちゃいました。
「松下」、「井雪」、「フォリオリーナ・・・フォルトゥーナ」などは正に好みの分かれるところでそれほど気にはならないのですが、「室井」に「キャンティ」は「ベスト50」と言うにはあまりに甘すぎると思うのは友里だけでしょうか。
もう一つの企画「行くのを引き留めしたい店」。14店の中に「ナリサワ」が入っていたのには驚きました。値付けやサービスなどで疑問を持っていましたが、料理自体はそれほど悪いとは思っていなかったからです。
「水谷」も意外。「次郎」の半値であのタネ質ですから3つ星かどうかは別にして、私は行ってみる価値があると思います。
このことに関して、読者の方から「ゲーテ批判」というか「見城社長批判」をしているブログを教えていただきました。雑誌の編集関係の人のようです。
http://gajiroe.exblog.jp/7356266/
ちょっと気になったのでコメントします。
「水谷」擁護はいいのですが、事実と違っているところがあるのではないか。確かにオープン当初は小僧さんと女将さんでやっていたと思いますが、出身の「与志乃」関係の2番手を招いているはずです。握りは水谷氏がやっていますが、サク取りなどは彼がやっているのを何回も見ております。多分この方、1?2年訪問していないのでしょう。(読者の方からご指摘を受けました。この2番手の方は昨年の10月でやめられたそうです。友里もちょくちょくは行っていないということです。)
それに「京味」の西さん、一見の人にも愛想いいですよ。
それから私のことにも触れておりました。京都の和久傳の若き料理長が急逝されて、それが私の「あぶらぼう批判」とあたかも関係あるかのような言い回しです。でも、何の検証もないはずで、いかがなものか。
しかし料理長が亡くなったことはまったく知りませんでした。ご冥福をお祈りします。
後の店はだいたい想定内というか納得の店(行ってはいけない)がほとんどだったのですが、もっとはやくこの雑誌を発売してもらいたかった。
もう「シェ・松尾」と「万歴龍古堂」へは行ってしまったからです。結果は「ゲーテ」の通り。体を張って引き留めたいお店であると友里も考えます。
次回は「月刊プレイボーイ 3月号」の山本益博氏、宇田川悟氏、横川潤氏、伊藤章良氏の対談について述べてみたいと思います。