6月にアメリカなどへの出張を控えている友里、2年経ってしまってESTA(電子渡航認証システム)が切れかかっていることに気付いたのは今週はじめ。
9.11以降のテロ対策で入管審査が厳しくなったアメリカでありますが、このESTAが認められている国の旅行者は、ESTAを申請していると比較的簡単に入国審査をくぐり抜けることができます。
出張前に期限切れになるのでネットで申請しようとした友里、最後の段階で
手数料が$73
という高額請求に驚嘆したのであります。
確か10数ドル(正確には$14)だったはずとこの申し込みサイト(安易にESTAとググって入ってしまった)をよく見たら、一私企業のものではありませんか。
必要事項を入力していたのですが、
出生国や国籍、居住地が最初から日本になっていた
各質問に対しても、最初から「いいえ」にチェックが入っていた
ので楽すぎて変だなと思っていたのです。
そこでネットで調べてみますと、外務省の情報に
無許可の第三者が模倣ウェブサイトを立ち上げ、情報提供料や申請手数料をとっていることについて注意を喚起しています
があるではないですか。
http://www.mofa.go.jp/mofaj/toko/passport/us_esta.html
友里がESTA検索で引っかかりそうになったこの私企業、サイトを立ち上げて客を引っかけると一人当たりなんと
73-14=$59 丸儲け
になるではありませんか。
このビジネスモデルのからくりは簡単です。
このサイトで、申請者の個人情報(パスポートナンバーやメアドなど)を入手し、73ドルかすめ取ってからおそらく
捨てアドで申請者になりすまして正規窓口から14ドルで申請
申請番号が即座に配布されますから、許可を確認して申請者にメールで通知するのでありましょう。
14ドルの仕入れで73ドルの売り上げ
ですから、原価率は20%を切ります。
PCからの入力(おそらくほぼ自動的に申請できるようになっている)だけでこれだけの暴利は
手間かけずレストランより粗利がでかい商売
ちょっとやり過ぎでありましょう。
最後に、正規の窓口を下記に貼り付けておきます。
http://japanese.japan.usembassy.gov/j/visa/tvisaj-esta2008.html
https://esta.cbp.dhs.gov/esta/application.html?execution=e1s1
その後友里は、この正規窓口から14ドルポッキリですぐ申請許可を取ったのはいうまでもありません。