久々に昔の仲間と銀座で会食することになり、時間つぶしに気になっている銀座の店をいくつか回ってみました。食事前の運動も兼ねた客入り調査であります。
交詢ビル
銀座の新開発ビルのハシリといえるでしょう。オープン当初から決して盛況と言えませんでしたが、この日も飲食店フロアに人通りはありません。「やた」、「かつぜん」は外から客が見えません。「ラトゥール」、にも客の気配はなく、「ヨネムラ」や「趙楊」、「逸喜優」も厳しいようでした。週末ではありませんでしたがこの状況、やはりビル自身のコンセプトに問題があったということでしょう。友里が前々から言っていることですが、家賃が高くなる可能性がある「再開発ビル」にわざわざ入店する意味は飲食店にはないということです。美味しい料理を提供し続ける、CP良い料理をサービスよく提供し続ける、という店なら、新しい再開発ビルの力を借りなくても客は入るはずです。
ラ・ソース・古賀
ビストロ料理店になりましたが、19時前で客皆無、スタッフが入口のガラスを磨いておりました。この時刻でこれなら大変でしょう。やはりコンセプトに思い違いがあったと考えます。
銀座ベルビア館
オープンわずか2か月でこの惨状は、悲惨そのもの。ビル自体にまったく活気がありません。同じ三井不動産の交詢ビルより客が少ないようです。
カマロンはじめいくつかの店が客ゼロ。18時半すぎですよ。バーやクラブでなく、しゃぶしゃぶ、もつ鍋、エスニックといった食事中心の店で客がこの時刻入っていないのですから、この日は期待薄と言えるでしょう。飲食店フロアだけではなく、その他の商業フロアも同じようなもの。
銀座と言ってもこちらの地域は人通りが少なく、フリの客がいないということでしょうか。鳴り物入りでオープンしてわずか2か月でこの状態ですから、完全にコンセプトを間違えたと考えます。
商業地に中小規模の再開発ビルを建てても、客はそう入らないという現実。飲食店経営者、料理人に限らず店経営者は、デヴェロッパーの甘い誘いに乗っては痛い目に遭うという見本と言っていいでしょう。