先日、栃木県を車で移動していた際、目に飛び込んできたのが
鮎 天然仕立て
という看板。
自分で運転していたので写真を撮れなかったのですが、初めて知った言葉であったので友里は気になったのであります。
確かに巷に出回る鮎、正真正銘の天然は珍しい。
あの日本一有名な滋賀県のH山荘も天然ではないらしいというのは以前の友里ブログでも取り上げました。
確か、比良Sの女将は、友里の同行者の厳しい詰め寄りに苦し紛れか
川の鮎です
と答えるのがやっとだったかと。
それほど希少な天然鮎ですから養殖(放流含む)が大半であると思うのですが、養殖やなんちゃって天然ではなく
天然仕立て
とは何なのか。
ネットで調べてみたら
天然で鮎が食べるコケに近い成分の飼料を与えて育てた養殖鮎のこと
なんと、俗に言う「養殖鮎」ではありませんか。
なんとも紛らわしい「客釣りキャッチ」でありました。
そろそろ、鱧と共に鮎の季節になります。
高額店でも、実際に皿に出てくる鮎と、焼く前に客に見せる生の鮎は異なるケースがあると思いますが(客に事前に見せる鮎は黄色く顔がとがった天然で、調理するのは「なんちゃって天然」のケース)、客は店に騙されない目、もとい、舌を鍛える努力が必要であると考えます。
いや、何でも鵜呑みにせず疑ってかかれば、店の方から「なんちゃってです」とゲロするケースもままあることでありましょう。