リコールラッシュが止まりません。トヨタに続いてホンダがエアバッグ関係でリコールを発表したと思ったら、再びトヨタがカムリのブレーキ系統でリコールを発表。これは2010年型と言いますから最新のモデルではないでしょうか。
新型カローラのハンドル操作の不具合についても調査に入ったと聞きますから、騒動がおさまるどころか逆に負の連鎖が止まらなくなってしまったようです。
世界一の品質を誇っていたトヨタの神話崩壊、これは昨年社長に就任した若殿の責任ではないでしょう。
品質向上は一朝一夕には成し遂げられないように、一度確立した品質維持システムも一朝一夕には崩れないからです。90年代から顕著になった膨張主義、前のめり主義、贅沢主義、高額車優先主義などへ舵切った経営方針が、ボディーブローのようにじわじわとトヨタの体質を劣化させていったのだと思います。
今朝のTVで、トヨペットだったかディーラーの店長の朝の訓辞が放映されていました。プリウスのリコール開始で、
お客さまに安心して乗ってもらうため・・・
と言っていましたが、「乗っていただくため」が正解ではないか。
上から目線はトヨタ本体だけではないのがわかった次第です。
先日所用で金沢へ行ってきました。ついでに最近始めた「地方の高額寿司店巡り」の一貫として、あの全国的人気店「小松弥助」へも行ってきたのですが、知人と待ち合わせで金沢駅に行った時、駅内に小さな書店を見つけたのです。
なにげに中を覗いたら新書コーナーが一棚ありまして、無駄を承知で新潮新書の列で拙著「グルメの嘘」があるか探してみました。
わずか20?30冊くらいの新潮新書のスペースでしたが、なんと「グルメの嘘」が1冊並んでいるではありませんか。
ターミナル駅とはいえ地方の小さな書店にまで「グルメの嘘」が浸透していると喜ぶか、単に売れ残っていただけと冷笑するかは皆様の判断に委ねるだけでありますが、私は嬉しさの余りその一冊を購入してしまいました。
まずは何刷り目かを見ようと版をチェックしたらなんと「初版版」。アンチの方が「やっぱり売れていないじゃないか」泣いて喜ぶ結果となった次第です。
昨年12月初めに「4刷り」が決定してからは増刷の音沙汰なし。アマゾンのランキングも下降気味で一時の勢いは消滅したかもしれませんが、あの古川修氏の「世界一旨い日本酒」(光文社新書)も発売から4年経って3刷り目が決まったと聞きました。拙著も寝て待っていたら、そのうち次の増刷が決まるかもしれません。