昨日は築地市場の初競りがあったようです。
例年TVで大きく報道される「マグロの初競り」でありますが、香港系の寿司チェーン店(板前寿司や久兵衛)が競り不参加を表明していたからかまずは妥当な額(それでも736万円は高い)での落札結果となりました。
昨年の落札値の1/20ほどですが、わずか1チェーン店が参加を断念しただけでのこの急落。マスコミを巻き込んだこの数年の騒動は
わずか2社(板前&久兵衛連合vsすしざんまい)だけのヤラセみたいなパフォーマンス
であったことがおわかりいただけたと思います。
タダの客釣り宣伝なのに、毎回引っかかって大々的に報道する大マスコミ、あまりにレベルが低すぎであります。
しかしこの「すしざんまい」、この大間のマグロ提供期間を除いて客が入っているのか。
銀座など繁華街を中心に強烈に増殖したチェーン店でありますが、友里の行動時間内(昼から夜の21時まで)では
盛況な店を見たことがない
のであります。
夜遅くに客が殺到するのかもしれませんが、こんな高いマグロを仕入れる前に、やるべき事(不採算店の整理なども含め)があるのではないかと心配してしまいます。
さて正月に渋谷で買い物に付き合った帰り、店の予約時刻まで時間があったので渋谷ヒカリエへはじめて行ってきました。
渋谷は滅多に行かない地なので(ガキの街の印象が未だあるので)オープンして結構な月日が経っているのにはじめて見たヒカリエ外観。
なんだこの変な形は・・・
デザイナーに儲けられたな
これが第一印象でありました。
ビルの形がシンプルではないんですね。これが実はビル内の動線を悪くして客入りにも影響する原因になっていると後でわかったのであります。
飲食&商業ゾーンは地下から7階まで。飲食店ゾーンは6階と7階だったのでまずはそこへ行きました。
渋谷という立地だからではないと思うのですが、2フロアとも廉価な店ばかり。特に7階はほとんどがカフェみたいな形態の店ばかりでありました。
以前から友里が唱えていた
再開発ビルに高額店は必要ない(存続できない)
という説を参考にしてもらったかのような店選びなんですが、ジャンルはちょっと変えていますが傾向が似たような店ばかりでありまして、果たして客が大挙して寄ってくるものなのか。
何でも手当たり次第集めれば良いというものではありません。
その寄せ集め感は階下のフロアでより顕著となっておりました。
5階から1階まで、ライフスタイル雑貨、カジュアルファッション、キャリアファッション、ファッション雑貨、ビューティ雑貨と色分けしているつもりなんでしょうが、一通り回った友里の印象は
すべてのフロアが「雑貨」ではないか
と思うほどのゴチャゴチャ展示なんでありますね。
色々な店が好き勝手にディスプレイしているので、見た目が貧相。
これなら先ほどまで徘徊していた
F24やH&Mの方が高級に見えてしまう
のであります。
客の過熱感も大差がありまして、駅から至近距離だというのに、正月休みだというのに
館内に過熱感なし
だったのであります。
特に客として最悪に感じたのは、商業ゾーンのフロアが細長く変形していて縦長方向は行き止まりになっていて、フロア内を一周できない点。
これでは客はフロアを巡回できない
つまり、一見の客(この手のビルのターゲット客は地方から出てきた人で都心在住者ではないはず)が飛び込みやすくなっていないのであります。
こんな動線の悪い設計で
なぜグッドデザインを受賞
しているのか。
新国立競技場のコンペ結果にもいえることですが
建築業界は不透明
であると友里は考えるのであります。
東急百貨店がやっているというこの商業施設「ShinQs(シンクス」、
さすが東急らしいセンス
と言ってしまえばそれまでですが、これが都心客を無視して地方客だけを釣り上げる戦略であるとしたら、友里新年早々脱帽であります。