遅まきながら大間マグロの初競り価格について

年初のお約束と言えばそれまでですが、今年2013年もまたまた多店舗展開廉価寿司店にマスコミは利用されてしまったようです。

数年前までは資金元が同じ香港系だと言われている板前寿司と久兵衛の身内同士(推測ですが)の話題づくりでありましたが、最近は別ルートによる豊富な資金源をバックにした

「すしざんまい」の一人舞台で今年は1匹1億5540万円

と聞きましたから友里、椅子から転げ落ちそうになったのであります。
キロ単価に直すと

なんと70万円

1匹の値段ではないんですよ。
普通の近海生本マグロのキロ単価は高くても

数万円

でありますから、20倍以上の異常値であります。

http://www.sponichi.co.jp/society/news/2013/01/05/kiji/K20130105004917610.html

シビアなコメントで有名な勝谷誠彦さんは自身のメルマガで

支那人のライバルに競り勝ったのは国威発揚の点でも「殊勲甲」だ

 

繰り返すが「粋」と「威勢」を見せるために買うのである。こんなもので相場が荒れることなどないと、いちばん良く知っているのが築地の人々だろう。

とこの不自然な競り価格釣り上げを擁護しておりましたが、友里は

香港から本当に日本へ取り返したのか(微妙な表現を察してください)

普通のマグロを自店の宣伝のため20倍以上に釣り上げるのが本当に「粋」な行為なのか

 

と問題提起したい。
マスコミは「すしざんまい」に利用されて

単純換算では握り1ヶ数万円を通常通り数百円で提供

と集客に貢献しています。ネットを検索すると喜んで食べに行っている人も多いようですが、友里はそんな純粋無垢な大マスコミや一般客に言いたい。

そのマグロは初競りの中で一番デカかっただけで、質(保管状態も)が良いとは限らないんだぞ

 

http://blog.livedoor.jp/cho_kandakko/archives/51377564.html

確かに原価の1/100で食べられるのは一見お得に感じますが

その1億5000万円が後に寿司価格に乗せられる

のであります。
「粋」ではなく単なる話題をつくっての客釣り宣伝。企業の宣伝費が

製品価格に反映されるのは常識

なのであります。
瞬間的に得した気持ちになっても

普段の寿司にその費用がすべて転嫁される

ということを大マスコミは検証しなければなりません。
いやもっと重要なこと、それは

「すしざんまい」が普段提供するマグロは、大間鮪どころか近海生本マグロではない

はず。
400円以内で近海生本マグロ(しかも200キロ級)が提供できるなら、客単価2万円以上の高額店寿司屋はオーバーに言わせていただくと

儲けで毎月ポルシェが買えるではないか

普段提供するものと違う本マグロを年初だけ話題づくりで提供し、企業としてその投資額を製品価格(寿司)に転嫁して回収する行為が

果たして「粋」なのかどうか

普段は近海生本マグロを扱っていないだけに、友里は頭から否定させていただきます。

最後に。
友里ツイッタ-(https://twitter.com/TomosatoYuya)では食べログで有名なレビュアー(TOMITさん)が

初セリでいくら高い値段を付けても勝手だが、そんな高い鮪を熟成もさせず(一本釣りでも延縄でもショッカーで即殺されているので、最高の味わいになるまで10日程度の熟成が必要なはず)、中途半端な状態で客に食べさせる行為が許せない。

とツイートされておりました。
すかさずお返事させていただいたのですが、反応がないのでこのブログで再度説明させていただきます。

あの1億5000万円マグロは

今年になって釣り上げられたのではなく、昨年末(おそらく12/29日頃)に揚げられたもの

1匹丸ごとのママで適正な熟成が出来るかどうかはわかりませんが

少なくとも真新しいマグロではない

ことを再度確認させていただきます。