和食
山田チカラ 南麻布
エル・ブジで修業し山田氏は「旬香亭」グループでスパニッシュを造っていたはずなんですが、何と独立して創作和食に転向してきました。
主人は狭い厨房に籠りきりですが、でてくる料理は作り置きのようなものが多い。また、造りに供される醤油のヌーベはやめてもらいたい。ヒネたようになってしまっています。
10皿のコースで、トマトソース物が3皿あるのもいかがなものか。調理側としては楽なんでしょうけど。偶然冷蔵庫の中に、業務用のキューピー「凍結卵白」がストックされているのを見つけてしまいました。調理は主人一人で、業務用を多用しているのかもしれません。
客は業界人とタレントが多いようで、私が訪問した時も女優がいました。他にお菓子関係のライターらしき人もいましたから、それだけでも期待できないことがわかります。
鮨
鮨 たなか 西麻布
鉄板焼「天」、焼肉「綾小路」、鉄板焼「黒田屋」などを展開している「(株)テンスターズダイニング」が寿司に進出してきました。
カウンターが高く食べにくいし、BGMがジャズ系と最初から江戸前鮨とは一線を画するコンセプト。
岩牡蠣はまだゆるせるとして、毛蟹が出てくるのはいかがなものか。J.C.オカザワくらいしか寿司屋で毛蟹を必要としないでしょう。
アワビも生だけでしたし、まったく普通の海鮮系寿司屋でありました。
明細がでる明朗会計をとっているのは評価できます。
しかし、近所には「いのうゑ」、「廣瀬」、「和心」(現在は2丁目に移転して「藤森」)と支払額に対して寿司のレベルに疑問の店が存続している西麻布。激戦区ではあるようですが、寿司屋に要求する客のハードルはかなり低いのかもしれません。つまり客のレベルが銀座ほど高くないということかも。
その他
ぎたろう軍鶏 炭火焼 たかはし 五反田
この店が入っている雑居ビルを見ただけで、結果は想像できるというもの。
過食のオコチャマ・来栖けい氏はじめ経験少ないけどプライドだけ高い副業ライターも絶賛していますが、本当に美味しい焼鳥を食べた事があるのかと私は問いたい。
火力が弱い炭火台で「蒸し焼き」したみたいな焼鳥は、質もたいしたことなくまったく美味しくありません。
評判の親子丼もレバーもどうってことないものでした。
基順館 板橋駅
「おとなの週末」でも掲載していたので、紹介制の店ですが取り上げます。
この支払(1万5千円超)でこれだけ和牛ヒレが食べられるのですからCPだけを考えたら最高。ヒレ自体も上質。でも友里は再訪する気がおきません。
理由はビールがなく、酒は甘めの日本製ワインだけ。酒好きには非常につらい店なのです。
一日一組がウリですが、全然くつろげない。最初から最後まで主人の自慢話に付き合わなければなりません。和田金の社長がきて驚いた、嵐山の吉兆の主人が褒めた、政財界や高級官僚もやってくる、など主人のマシンガントークは最後まで衰えません。
いくらヒレがあっさりしているとしても、最初から最後までヒレ攻めされては飽きが来るというもの。主人はロースなど脂系の牛肉を否定しているようですが、途中に出た豚のスペアリブは非常に脂っぽかったのが不思議です。
インディアンカレー 丸の内
自称農産物流通業者、私的にはただの食材・居酒屋宣伝ライターにしか見えない「やまけん」さん。かなり知名度高く影響力があるのでしょうか、「東京バルバリ」など、彼のベタ褒した店は釣られた客で繁盛しています。
そしてこの「インディアンカレー」、HP制作にも関与するほど癒着、失礼密着しているようで、やはり絶賛しています。
しかし中身は何のことはない、古典的日本風カレーでありました。小麦粉入れ過ぎかトロミが強すぎ、色々な香辛料を使った複雑な香りや辛さはなく、辣油を使ったかのような直線的な辛さだけ。
厨房の狭さを見る限り、セントラルキッチンで大量に送りこまれたルーなんでしょうけど、居酒屋がホームグランドの「やまけん」さんならではの推奨であると考えます。
昼に時間がとれず近所なので仕方なく食べに行くか、といったカレー屋さん。わざわざ出向き、行列に並んでまで食べる店ではないと考えます。