以前から時々触れていた過食のオコチャマ・来栖けい氏経営のフレンチ「エキュレ」の次期シェフ問題。
未だ決まっていないようだ
と書いてきましたが、現段階(正確には昨年末)でも全くの白紙のようです。まずは以下のシェフ募集を訴えたブログをご覧下さい。
http://www.bishoku.no.ousama.co.jp/kuku-diary/?p=508
現在の後藤シェフは3/14で卒業するそうですが、この時期で「自称若手料理人育成レストラン」の
次の入学生が決まっていない
のは尋常な状態ではありません。来栖氏はブログで
現シェフ卒業後の身の振り方が決まる前に次の入学生を募集するわけにはいかない
と強弁していますが、この3月で後藤シェフが卒業するのは店オープン時(一昨年の10月)から決まっていたこと。きょうび、就活を卒業の数ヶ月前からはじめる呑気な大学生が存在するはずがなく、はっきり言えばこの後藤シェフ
次の就職先のオファーがない
というだけであります。
家族や歳の問題から給与条件はある水準から譲れないでしょうし、「若手育成レストラン」とはいえ一応
シェフ
を張っていた人。今さらスーやただの調理スタッフに戻るわけにもいきません。この出口の見えない不景気の中
独立する自己資金や援助してくれるスポンサー
に苦労しての就職先未定であることは誰でもわかることなのです。私は前から
レストランは料理が主体
と主張しております。経営者やシェフの変わったキャラや奇を衒った内装やサービスをウリにしても、いずれ行き詰まるだけだと。
本来「若手育成レストラン」の使命とは
料理が注目される→シェフにスポットが当たる→スポンサーが殺到する
ことではないか。ところがこの「エキュレ」は
経営者の来栖けい氏、パンやデザート、そしてグランカフェ
を全面に出してしまっており、肝心の後藤シェフが埋没しております。
誰にでも自己顕示欲がありますし、若手シェフの名では集客が期待できないから営業的には仕方ないのかもしれませんが、これでは
真の意味で若手育成になっていない
ではないか。若手育成という高邁な理想を掲げながら実際は
己(経営者の来栖けい氏)の自己顕示欲を満たすことと店経営維持(資金繰り)
が主目的になっているから、卒業直前だというのに就職先が決まらないのであります。本来ならば、経営者やパン&デザート、そしてグランカフェは
黒子に徹する
べきと私は考えます。
1年という短期間で若手を育成(世間に存在をアピール)できるほど世の中甘くありません。当初の思惑では
来栖けいの知名度や影響力で再就職は簡単
と後藤氏だけではなく来栖氏自身も考えていたのかもしれませんが、このような高邁な思想に基づく試みは
タニマチ気質を持つ富裕な人が、投資資金の回収や損得を考えず道楽
としてやらなければ成功するはずがありません。日々
資金繰りにキュウキュウ
になっている状態では
若手育成もヘッタクレもない
のであります。
大学の人気は卒業生(つまり就職先)で決まります。若手育成レストランも同じ。卒業する後藤シェフの就職先の如何によっては
入学希望者(次期若手シェフ)にも困窮する
事態に陥る可能性もあるのです。
後藤氏にはぜひ、若手料理人たちが羨望するような素晴らしいレストランのシェフに就任していただきたいと考えます。